異端のじいじが見た南足柄市長選
2013年夏の参院選で私は12万票弱で法定得票にも達しませんでした。
民主党から分派したみどりの風という弱小政党からの出馬でした。
亀井静香さんや阿部知子さんらが立ち上げた政党です。
日本の伝統を活かしながら環境保全型の国家を創るという構想でした。
まちを興し国を創るという私の理想と合致しました。
参院選レベルとなると政党の力は不可欠です。資金援助がないと戦えません。
政策の方向性が合っているのであれば飛び込むほかありません。
結果は300万円の供託金の没収でした。ほぼ10年前の出来事です。
今振り返ると最悪の状況下ですぐに思ったのはへこたれてはいけないでした。
毎朝仏壇にお茶とお線香をあげて手を合わせるのが日課です。
くよくよしていてはご先祖様に申し訳が立たないと奮起しました。
今度の南足柄市長選挙に立候補した新人の笠井進さんは大惨敗を喫しました。
大きな壁にぶち当たる人は捨て置けない異端じいじの私は応援しました。
12570票対4514票でした。叩きのめされました。
笠井さんに電話をかけました。電話口の声は元気そうでした。
心中は察するに余りあります。
挑戦した意義は否定できません。前を向いて欲しいです。
知名度が不足していたと思います。
これだけは地道にこまめに足を動かすほかに道はありません。
本人は回ったつもりでも名前を浸透できなかったのが現実です。
人口目標5万人を掲げた政策には問題なかったと思います。
最大の眼目であった世代交代はまっとうな主張です。
加藤修平市長は4年後には78歳です。どう考えても年齢行き過ぎです。
今回は笠井さんの浸透度が足らなかったため現職効果が出たのだと思います。
加藤陣営からの悪宣伝も効いたと思います。
最後の街頭演説で沢長生前市長が加藤市長の政治責任を問うてました。
広域ごみ処理の問題と小田原市の合併問題です。
小田原市との合併が進行中だとして周辺市町とのごみ処理の広域化を白紙にしました。
その後合併は自らの判断で止めました。
沢さんは政治責任を取らざるを得ないと強調してました。
同感です。過去の問題だと開き直れるような話ではありません。
南足柄市は人口が減少を続け4万人を割り込みました。
加藤市長は高齢なうえ4期目です。
本来なら勇退し将来を担う世代同士で政策を競う絶好のタイミングでした。
あえて座に留まる選択をした訳です。
それだけに人口減を止めることができるか結果責任が重くのしかかります。