人口減少に歯止めをかけるため地方でも異次元の少子化対策を
人口減少は脅威です。
気候変動は大規模災害など目に見える形で一気に襲ってきます。
人口減少はじわじわ国力を蝕む厄介な病です。
特効薬はありません。総合的な長期療法で臨むしかありません。
2059年出生数50万人割れ。2070年人口3割減8700万人。
国立社会保障・人口問題研究所が26日に発表したデータです。
日経新聞の記事によれば1億人割れの時期は2056年です。
3年遅くなったということですが外国人居住者の増加を見込んだためだということです。
市町村長は地域別データを見ればがく然とするはずです。
市町村消滅が現実味を帯びてきていることが実感としてわかるはずです。
湯河原町と南足柄市の首長選挙に関わりました。
両市町とも人口減少が大問題となっていました。
有権者の選択は現職でした。
両首長には人口減少を止めるという重い宿題が課されました。
湯河原町、1995年28389人だった人口は現在22649人。
昨年生まれた赤ちゃんはわずか66人です。
強い指導力を持って変革しなければ坂道を転げ落ちます。
温泉もあり豊かな地域資源に恵まれ子育て環境抜群なのです。
出生数は増やせるはずです。
土屋由希子さんは兵庫県明石市をモデルにすると宣言しました。
明石市は子育て支援で人口を増やしている注目都市です。
人口減少の流れを止めるには思い切った政策を断行しなければなりません。
土屋さんの爆発力に期待したのに残念です。
岸田総理は異次元の少子化対策と言ってます。
土屋さんのような革命児を自民党が抱えるぐらいで初めて異次元です。
町政継続で人口増へ反転、ハードルは高いと思います。
南足柄市は4月ついに人口が4万人を割りました。
人口3万人台で「市」と称するのは多少後ろめたくないでしょうか。
市内に住宅開発の適地はあります。
区画整理を行い計画的な開発を進めれば人口増は固いです。
若い世代に市長を譲り思う存分挑戦させるのがいちばんだと思いました。
そうならなかったのは市民の危機感が乏しいからです。
投票率は6.36ポイント下がり52.55でした。
南足柄市は富士フイルムからの豊富な税収に支えられ発展しました。
良かった時代が長過ぎ市民に何とかなるとの甘えがあるのだと思います。
出生率の改善は市町村が主体で進めなければなりません。
地方でも異次元の少子化対策が必要です。
市町村長の果断な指導力が不可欠です。
現状を見ていると日本の先行きに不安を覚えてなりません。