もう一度地域の統一地方選を振り返る

統一地方選挙が終わりわが地域を見回してみると首長と県議現職全勝でした。
県議は2選挙区で無投票でした。
2選挙区は区域の変更があった選挙区です。
地理的な整合性を度外視した区割りに反対が起こりました。

南足柄市と足柄上郡5町でひとつの選挙区だったのが南足柄市が切り離されました。
南足柄市は箱根山を越え箱根、湯河原、真鶴と一緒になったのです。
南足柄市から県議選に出馬すれば当選の可能性がありました。

一時期有力女性市議のうわさもありましたがうわさで終りました。
女性候補が擁立されれば足柄上郡5町に波及した可能性があります。
現職自民党県議に対し新人女性候補の構図は注目を集めたはずです。
結果的に無投票になりました。

選挙とならなかったのは後半戦の結果にも影響しました。特に湯河原町長選挙です。
新人の土屋由希子さんが5期目を目指す現職に真っ向勝負でした。
県議選でも同様な構図の選挙が戦わされていれば町長選への関心は高まりました。
投票率の上昇は土屋さんに有利に作用したと思われます。
南足柄市長選では新人が現職に惨敗しました。
もし県議選で現職が敗れる事態になれば多少は変化があったはずです。

新選挙区で候補者の擁立が出来なかった影響は大きかったことに気づかされます。
不退転の決意で擁立しなければなりませんでした。
無風にしてしまった段階で勝負あったとも言えます。
自民党はしたたかです。
対抗する側は候補者擁立をするための強力な体制づくりが今後の課題となりました。

湯河原町長選挙で土屋由希子さんが勝てばその衝撃は全国区だったでしょう。
冨田町長には失礼な言い方になりますが名を成すチャンスを逸しました。
著名な温泉町で完全無党派の女性候補の勝利はメディアの注目を集めます。
土屋さんが子育て政策面で師と仰ぐのは兵庫県明石市の名物市長の泉房穂さんです。
泉さんはこのほど勇退し後継者を当選させた剛のものです。

選挙前に泉さんから土屋さんへメッセージが寄せられました。
「『政党』や『業界団体』に担がれて選挙をやれば、そちらを向いた政治になる。市民とともに選挙をやって勝ち切れば、「市民のための政治」が可能になる。 明石市で出来たことは湯河原町でもできます。(中略)子どもに優しいまちづくりはみんなに優しいまちづくりです。市民とともに優しいまちを勝ちとってください。 」

結果は伴いませんでした。
しかし強烈な印象を残しました。胸を張って欲しいです。