政治論戦にユーモアの味付けを
69回目の憲法記念日が3日迎えました。
国会での憲法改正論議が加速してます。
そんな中冷水を浴びせたのが”サル発言”でした。
立民党の小西洋之参院議員がサル発言で責任を取り役職を辞任しました。
憲法審査会を毎週行うことについてサルに例えたのは行き過ぎです。
小西さんの経歴を見ると苦学して郵政官僚になった方です。
社会の矛盾を変えたいという熱さがプロフィールからひしひしと伝わります。
しかしだからと言って言葉にして良いこととないことがあります。
小西さんの舌鋒鋭さを苦々しく思っていた勢力にとっては格好の贈り物です。
意図せずして敵に塩を送ってしまったとしか言いようがありません。
政治家は、覆水盆に返らず、口にしてしまったら最後です。
小西さんの社会矛盾に対抗しようとする熱さを評価するだけに残念です。
政治家は一本調子で狙撃するだけではどこかで転ぶ経験をします。
辻元清美さんと似たタイプなのだと思います。
優秀極まりない狙撃手も時には銃を置き休む時期も必要です。
足らざるところを見据えて再起を期して欲しいです。
ユーモアのセンスを磨いてほしいです。
どんなに鋭く対立していようとも笑いを誘う軽妙洒脱さがあれば救われます。
政治家の芸の大切な要素だと思います。
小西さんのような怖れられている政治家の方がユーモアは効きます。
丸みを帯びた表現となればサル発言のような反発は出ません。
謹慎期間中にぜひ反省し獲得してもらいたいスキルです。
小西さんにとっての“リスキリング”だと言えます。
政治家である以上熱情は必要不可欠な要素です。
熱い思いを伝える時こそ一瞬の間合いが欲しいです。
気持ちを直接ぶつけるだけでなく何かのたとえ話をしたりして興味を引く技量です。
何を言い出したのだろうと聴衆が怪訝に思い始めた時に本心をぶつけると効果的です。
いきなりサルをたとえに使えば聴いている人は耳をそばだてます。
サルはとても律儀で勤勉だと切り出すとします。
しかし頑張り過ぎると口の悪いゴリラから猿芝居だなんて批判されかねませんと続けます。
そしてサルにも働き方改革が必要でせかさない方がいい案が浮かぶ時もあると結びます。
ユーモアでとげしさが和らぐのではないでしょうか。
日本を取り巻く情勢は厳しさが増す一方です。
国会論戦も売り言葉に買い言葉になりがちです。
そういう時だからぎすぎすさせない技が必要です。
ユーモアは軽視できません。対立を緩和する潤滑油になります。