神奈川県議会立民、小異を捨てて大同に就けず

「小異を捨てて大同に就く」という言葉があります。
多少の意見の違いは乗り越えて進む姿勢です。
この言葉をいちばんかみしめて欲しいのが神奈川県議会の立憲民主党です。

神奈川新聞の報道によると神奈川県議会立民系は3会派に分裂とありました。
県議選で神奈川の立民は善戦しました。25議席から1議席増やしてます。
推選など系列の議員まで含めると31人です。
自民の50人には及ばないものの神奈川立民の奮闘は評価できます。

ところが議会内の会派を組むにあたりこれまでの内紛のしこりが噴出しました。
神奈川新聞の報道です。
「新たな任期のスタートから「立憲民主党・かながわクラブ」(14人)、「立憲民主党」(10人)、連合神奈川の支援を受けるなどした無所属議員との合流による「かながわ未来」(10人)の3会派に分裂した。一人会派で活動する意向の議員もいる。」

情けない話ではありませんか。
大きな自民党は結束し小さな立民は分裂。これでは勝負になりません。
衆議院の解散総選挙も取りざたされ出してます。
衆院議員の皆さんはどう思われているのでしょうか。

昨年7月の参院選の候補者選考にひとつの要因があります。
県議から出馬した候補と女性候補とに事実上の分裂選挙となりました。
5位と6位になり女性候補が辛うじて当選しました。

女性候補擁立を主導した阿部知子さんはその後の県連代表選で落選しました。
落選した県議は再び県議に戻り当選しました。
候補者擁立をめぐるごたごたと並行して神奈川立民内でパワハラ問題が表面化しました。
これが今も尾を引いていると想像します。

原因は複雑に絡み合っているのでしょうが分裂してしまっては何をかいわんやです。
最終的な断絶でないことを願うばかりです。
どなたかが調整し少なくとも連携が取れる枠組みを作る必要があります。
長老的存在が不可欠なのはこういった局面があるからです。
放置すると傷口は深まるばかりです。

世界中で分断が大きな社会問題となってます。
日本においても同様です。
安倍政権下で政権の敵とみなす勢力に対し敵対的な行動が強まったと見てます。
許容するのではなく排除する傾向が強まりました。

対抗勢力一番手の立民党の方が安倍政権時代の体質を受け継いでしまうのは悪い冗談です。
対抗するのなら懐の深さで対抗して欲しいです。
神奈川県議会の立民の動きをみると実態は逆のようです。
泥ををかぶれる調整役が登場しないと本当の分断状態になります。