教育学から学習学への転換で社会変革を起す
人口が減り高齢者が増える一方の日本は衰退の危機に瀕してます。
この危機を乗り切るには発想の転換が必要です。
どうすれば社会全体の活力を維持できるか知恵をしぼる必要があります。
教育に手がかりがあります。一見無関係に思われそうですが社会変革の起爆剤になります。
教育という考え方を学習という視点に変え社会に活力を呼び込むのです。
教えて育てる教師の視点ではなく自ら学ぶ学習者目線への転換といい換えられます。
意識転換ですので新たな設備投資は要りません。
提唱しているのは京都芸術大学教授の本間正人さんです。
付け焼刃の主張ではありません。30年来一貫してます。
昨日紹介した「自啓共創塾」の開所式で自説を披露してました。
弁舌の巧みさに驚きました。
テレビのコメンテーターを経験している中で磨かれたのでしょう。
教育というといささか強制されるニュアンスがあり息苦しいです。
学習は自発性がありますので楽しさと同居できます。
本間さんによれば教育的に見たある時点でのけじめが最終学歴だというのです。
学習学の観点から見るとそれは意味ありません。
常に最新の内容に書き換えられるからです。
何度でも学び直すリカレント教育という考え方にも似通ってます。
現在の流行の言葉で言えばリスキリングでしょうか。
学習学はそれよりも幅が広く単に技術を身に着ける捉え方より深さがあるように思います。
生涯学習という考え方をより学術的に総合的に追求する立場に近いと思います。
体系的にまとめ世に問えば社会変革の教科書となります。
自発性をもって常に学ぶことに力点を置くのですから学校での学びが変わります。
小学校から高校まで総合的な学習の充実が進みます。
自ら課題を見つけ社会を変えるマインドが子供たちに育まれるはずです。
大学生になれば更に創造的な活動や研究へと広がることが期待されます。
社会人になってもリタイアした後でも学びは継続します。
人は生涯学習者と位置付けられます。
働く世代にとって学習は常に視野を広げる効果があります。
企業の利潤追求の論理を越えた課題を学ぶ可能性が広がるからです。
リタイアした世代は将来を担う子どもたちのために貢献する学びがあるはずです。
支えられる側と見なされた世代が逆に支えるのですから生きがいになるはずです。
上記のような学習による変革の可能性を体系的に提示するのが学習学です。
IT技術の革新が進んだ今がチャンスです。
可能性は図り知れません。