NHKは良質な番組作りが原点

土曜の午前中コロナの6回目のワクチン接種。
午後雨が上がり太陽が出ました。
草刈り機を持ち出し家の周りの畑をきれいにしました。
日曜日は農業用水の草刈りをしました。

2時間やるとあごが上がります。
シャワーを浴び録画していたテレビ番組を一気見しました。

森山良子さん55周年です。NHKBSPで記念コンサートを放送してました。
沖縄戦の悲しみを歌った「さとうきび畑」は心にしみます。
地政学的に沖縄は常に軍事的緊張にさらされてきました。
極地が太平洋戦争末期の沖縄での地上戦でした。
台湾有事が取りざたされている今沖縄人の特別な感情に配慮が不可欠です。

作家の加賀乙彦さんへのインタビューがNHKEテレで再放送されてました。
20年前の番組ですが眠気が飛びました。
加賀さんは精神科医で心理学者です。
科学者の加賀さんがなぜカトリックの洗礼を受けたかがテーマでした。
絶対の存在を信じることにより別の世界が見えると語ってました。

仏教で信解(しんげ)という用語があります。
信じ切ることによってわかることがあるという意味です。キリスト教でも一緒です。
信じることが宗教の基本中の基本なのです。この当たり前が宗教の核心です。
神はいるともいないとも立証は不能です。
そうであるなら「神がいる世界」に賭けてみようと加賀さんは述べてました。
長年の宗教への疑問が吹き飛びすとんと肚に落ちました。

作家の有吉佐和子さんが今再びブームであることを知りました。ETV特集で扱ってました。
黒人兵を夫に持った日本人女性の生き様を描いた『非色』が話題だというのです。
差別は今も深刻な問題であることから読み直されているようです。

有吉さんと言えば『恍惚の人』『複合汚染』のベストセラーがあります。
私が大学に入る前後の作品です。大きな反響を呼んでました。

それにしても有吉さんの時代の先を読む感性の鋭さには驚かされます。
認知症介護は現代の課題です。
地球環境は深刻の度を深め農薬の問題は今なお残ってます。
半世紀も前にえぐったのですから驚きです。

食品汚染の解決策として有吉さんが期待を寄せたのは有機農業でした。
山形県で取り組みを始めたばかりの有機農業家を取材してました。
今も取り組みは継続されその輪は広がっています。
農業についても深く考えさせる番組でした。

NHKはネット業務の拡大に前のめりだと批判を浴びてます。
良質な番組作りが原点であることを忘れることなかれと思いました。