女性の本田宗一郎の登場を期待する

政府が2030年までに上場企業の女性役員の割合を30%以上と目標を掲げました。
スタートアップ企業の女性企業家の割合は10年で20%とのことです。
ビジネスの世界においても頼りは女性だと受け止めました。
一方で政府が目標を掲げ尻を叩かないと動かない体質に落胆もしてます。

ビジネスの世界は生き馬の目を抜く変化の激しさがあると思ってます。
日本は現在負け組なのですから果敢に挑戦する必要があります。
でも動きません。
女性登用の面において日本の消極性の根強さは岩盤規制みたいです。
男は外で仕事、女は家庭で家事、この決まりはDNA化してしまっているのでしょうか。

一方周囲が動くと一緒に動き出す体質も一方で日本人にあるように思います。
政府の号令が呼び水になり経営者がいっせいに走り出すことを期待します。

昨日のブログで「先進事例を調査」という体質から抜けられない行政について語りました。
自ら先進事例にならない限り先頭には立てないという当たり前が理解されていないのです。
ビジネス界もそんな状況に陥らないよう注意が必要です。
海外の先進事例の調査で終ったら意味がありません。

経団連など主要経済団体のトップが範を示して欲しいです。
政府の求める基準に達しなければ団体のトップになれないとしたらどうでしょう。
近未来に団体の頂点を目指す野心に燃えている経営者は挑戦して欲しいです。

何のために女性の登用を進めるのか原点を掘り下げることも一方で必要です。
何のために多様性を確保することが必要かとも言い換えられます。
企業業績を上げ低迷する日本経済に刺激を与えるためでしょうか。
私はそれ以上の目的があると考えます。
男性中心の経済社会がもたらした行き詰まりを打破するための強力な手段だと思います。

行き詰まりとは環境破壊や働き方改革のことです。
女性役員を登用することできめ細かな環境保全対策が劇的に進めばみな目が覚めます。
昨今手ぬるくなったように見える省エネの推進も期待される分野です。
女性役員の音頭取りで男性の育休が一気に進んだみたいな事例も早く見たいです。

女性版の本田宗一郎さんや井深大さん稲盛和夫さんみたいな経営者の登場を期待します。
男性とは全く異なったスタイルで経営を推し進めイノベーションを起す経営者です。
日本の経済社会に革命的衝撃をもたらすはずです。
女性役員ではなく女性経営者が大企業の3割を占めたら…。
もはや私の想像力の域を超えます。