足柄の歴史再発見クラブは進化し続けてます。

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昨日、足柄の歴史再発見クラブの勉強会がありました。富士山の噴火から300年の節目にわかりやすい副読本を刊行しようと発足した集まりです。

小中学生向けの副読本『富士山と酒匂川』、自分も関わってますので自画自賛に聞こえるかもしれませんが素晴らしい出来栄えです。

会ができてもう8年です。あっという間です。富士フィルムの人事部長を務めたOBの方が初代会長となりました。民間企業の出身の方が中心です。

そこに高校の日本史の現役教師の方々が参加されました。歴史好きの愛好家も集まってきました。勉強を重ねレベルはぐんぐん上がりました。

今では近隣市町の歴史愛好家グループをリードする存在となっています。毎年、各市町のグループと共同で研究発表会を行い好評です。

足柄の歴史再発見クラブがここまで成果を上げることができたのは、テーマの選び方が優れていると思います。中国の治水神の探求は超一級です。

富士山の噴火後の酒匂川の治水工事の後に建てられた神社の守り神が中国の治水の神様、文命でした。開成町を流れる農業用水や中学校の名前に残っています。

文命は、中国最初の王朝夏の創始者、禹(う)王のことです。これだけでも大変な再発見です。日本中の禹王関連の遺跡を調査し今は中国にまで足を伸ばしてます。

いわば素人集団からスタートし専門家も一目置く存在となりました。やればできるという取り組みの典型だと思います。

昨晩、勉強会のあと忘年会がありました。和気あいあいでした。会長が全体を柔らかくまとめているのが雰囲気を良くしています。

禹王に関心があるということで東京からの参加者もありました。足柄の歴史再発見クラブも再来年で10年です。節目に相応しい取り組みを考えたいです。