心の眼を開く。

サンテグジュペリは、『星の王子様』の中で「本当に大切なものは見えない。」と言いました。では、何で見れば良いのでしょうか。

私がNHKを受験した時の作文のテーマは、「心」あるいは「眼」だったと記憶しています。35年前のことなので記憶があやふやで申し訳ありません。

書いた内容はしっかり覚えています。人には「心の眼」があり、「心の眼」で見ることによって別の見方ができると書きました。

参議院選挙に落選した後、知人から80代半ばの男性が語り手の勉強会に誘われました。勉強会は、毎月開成町で1回、東京で1回、月に2回あります。

話を伺っているうちにこの方は只者ではないと思いました。昨日、講師の先生がお住まいの千葉県柏市に出かけ勉強会の御礼を伝えてきました。

先生は、30代の頃、総理大臣を務めた大平正芳さんが教えを請うたという逸話もあります。本当の日本という国のあり方、日本人の生き方を話されます。

こうこうと明かりがついて輝いている日本の衛星写真をよく目にします。しかし、「上空から見れば日本は真っ暗闇」と言われていました。

物理的には繁栄して明るく映っています。しかし精神的に見れば日本人本来のあり方を忘れ我欲と金銭至上主義でまみれているということです。

心の眼で観ることができれば真っ暗であることが実際に感じ取れるということだと思いました。心の眼をいかに開かせるかこれが問題です。

先生は、はたから見ればどんな苦難に見えても喜んでそれを受け止めることによって人は磨かれ本当の姿が見えると言われます。なるほどと直感しました。