衆院選神奈川県第17区情勢を探る

全国的に衆院選をめぐる動きが急ピッチです。
地元の神奈川県第17区情勢を探ってみます。

保守的地盤です。
2009年7月当時の民主党ブームの衆院選で異変が起きました。
河野洋平さん引退の後を継いだ牧島かれんさんが一敗地にまみれました。

牧島さんは2012年12月に初当選を果たすまでどぶ板に徹しました。
地元出身でない若い女性候補が耐えられるか懸念する声がありました。
牧島さんは試練を越え4期連続当選です。

牧島さんの原点は浪人時代にあると思います。
選挙区内の地理と地域事情は身体に染みついたと思います。
その後デジタル大臣に抜てきされ雰囲気に変化がみられるように感じます。
地域でただひとりの衆院議員という感覚が薄らいでいるように思います。

自民党支持者以外の声は切り捨てるかのような姿勢は自らの首を締めます。
有力対抗馬が登場すれば盤石とみられる牧島さんの立場が揺らぐ可能性もあり得ます。
いちばん可能性を秘めているのは立民党です。

小田原市議選で初当選した女性候補が出馬という情報を風の便りで耳にしました。
本気で勝負する気ならば大いに結構なことです。
小田原選出の立民県議佐々木ナオミさんが選挙運動の中心でしょう。
佐々木さんの真価が問われます。
候補者も佐々木さんも政治生命をかける決意で臨んで欲しいです。

人口減少が顕著な地域です。
小選挙区の衆院議員は地域の課題を国政にぶつける役割があります。
候補者は選挙区内をきめ細かに回り地域の実情を熟知する必要があります。
その姿勢が有力候補者になれるかの分かれ道です。

解散・総選挙は先送りされました。
今後の展開次第では衆院議員の任期満了まで行く可能性もあります。
そうであっても衆院議員の残り任期は2年4か月です。

広大な面積を有する17区を回り切るには足りないぐらいです。
しかも区割りの見直しで15区の二宮町が編入されますので更に面積が拡大します。
死に物狂いにならないと時間が足りません。
立民党は早期に候補者選考を終え選挙戦本番へと突入すべきです。

維新も候補者を物色中と聞きます。
勢いがありますので公募してでも候補者の擁立を図る可能性あります。
維新が出馬すれば自民に批判的な保守票の一部は流れると見ます。

低迷の共産党がどう出るか不明ですが立民党は選挙協力を進めたいところです。
自民、立民、維新の3択にできれば立民には好都合です。
維新が自民票を食い自民の背中がかすかに見えてくるからです。