開成町山神裕町長、議会デビュー

25日午前中開成町議会の日曜議会に傍聴に出かけました。
毎年6月に実施してます。
平日開催ですと傍聴できない方に傍聴を促す取り組みです。
始めてから20年近いと思います。

開成町議会は議会改革に熱心で2010年には全国町村議長会から表彰を受けてます。
改革の積み重ねは議員の質の向上につながります。
傍聴した5人の議員は質問の根拠を示し行政側の姿勢を質していました。
議員として最も基本となる態度です。

山神裕町長の議会デビューでもありました。
山神町長はまじめです。
張ったりをかますような山っ気は一切ありません。

私が議会デビューした時を思い起こすとふたりの違いに苦笑いです。
私はあるたくらみを敢行しました。
職員が用意した答弁書を無視して原稿なしでとうとうと語り続けました。
議員も職員も傍聴者もあ然としてました。
とんでもない奴が町長になったと印象付ける作戦でした。

山神町長は町のため汗かく営業マンというのが自画像だということです。
議会での受け答えは謙虚でその自己イメージがにじみ出ていました。
隣に座っていたのは6月に就任したばかりの石井護副町長です。
職員出身でふてぶてしさをかじるほど落ち着きがありました。
山神町長と石井副町長、タイプがかなり異なります。
その違いを活かせば名コンビになると思いました。期待してます。

議場の空気が張り詰めた時間帯がありました。
新人女性町議の清水友紀さんの質問の時です。
清水さんは開成駅周辺の都市計画を質問しました。
府川裕一前町長時代の街路イメージ図をやり玉に挙げました。
新人とは思えぬ堂々たる追及でした。

当時清水さんは駅前マンション地区の自治会長を務めていました。
突如として無味乾燥な街路図が町広報で示されたことに驚いたと述べました。
清水さんはもっと緑豊かで町民が集える街路を期待していました。
地域住民と密接な意見交換を経て街路イメージを固めるべきだと正論を述べました。

山神町長は就任する前の出来事で明確な返答はしにくかったのだと思います。
町長なりの理想の街路イメージは持っているものの具体像は語りませんでした。
図書館の入った複合施設を中核にする考えでした。
駅近の利点を活かし経済的なメリットも狙っているようでした。

駅からまっすぐ伸びる街路建設は山神町政の成否を握ると思いました。
9月議会、第2ラウンドの論戦が楽しみです。
より良い方向を見い出すための論議です。
熱く議論を深めて欲しいです。