ロシアという国の野蛮性を直視する時

ワグネルのプリゴジン氏をめぐる騒動はロシアという国の本質を見せつけました。
民間軍事会社がプーチン大統領に反乱を仕掛けました。
野蛮極まりない世界に生きているのです。
見世物ではなくリアルな現実です。

ワグネルを熱狂的に受け入れる民衆の姿がネットで流れました。
彼らも大まじめです。感情の爆発は演技ではありません。
日本人にとっては夢を見ているのかと思ってしまいます。

ロシアという国を侮ることがいかに危険かを知らなければなりません。
いつ何時ウクライナの立場に陥るかわかりません。
ポーランドやバルト3国などの周辺国は気が気ではないでしょう。
この国から目を離すことは危険極まりありません。

ロシアという国との間で修羅場をくぐった人々の体験を日本は共有してません。
アメリカは違います。
1945年8月9日旧ソビエト(現ロシア)軍は日ソ不可侵条約を破棄し旧満州に侵略しました。
日本軍研究家のアルビン・クックス博士が旧日本軍から詳細に聞き取りをしてます。
証言記録は南カリフォルニア大学の東アジア図書館に残されてます。

その後日本軍将兵はシベリア抑留の悲劇を味合いました。
その残虐性についても政府としての記録はありません。
日本は暗黒の歴史を暴き直視する姿勢が弱いです。

私の父は旧ソビエト軍と激闘を繰り広げ、シベリア抑留の辛酸をなめました。
私家版の著書を出し記録として残してます。
何度もブログで紹介してきましたがこうした体験は多くの人に共有してもらいたいです。
ロシアという国の残虐性が詳細に描かれているからです。
このような国を信頼することは断じてできないと思うはずです。

謀略を重ね相手を追い込んでいきます。
抑留中に反ソ的態度を改めないと厳しい環境に追い込まれます。
精神的ダメージを与えられれば誰でも気弱になります。
そんな時やさしく声をかける日本人が現われます。
心を許すことは危険です。スパイかもしれないからです。

抑留中の日本人の多くがソビエトになびいて行きました。
帰国を餌にソビエトが釣ったのです。
呼応する日本人は父のような反ソ主義者をつるし上げました。
独裁者スターリンに感謝状を贈る動きさえあったのです。

事実は戦後語られることはありませんでした。
解放された抑留者も恥をさらすことなく口をつぐみました。

ロシアという国の本質はベールに包まれたままです。
目を覚ます時です。
いつまでも寝ぼけているといつロシヤにしてやられるかわかりません。