素人向けの最上のメディアリテラシー

横浜市議会議員の輿石且子さんから講演を依頼されました。
テーマはメディアリテラシーです。
輿石さんは私が元NHKの政治記者だった経験もあるので声をかけたのだと推測します。
記者を辞めて30年ですから「元」と言っても苔が生えてます。
ただ町長の実践体験があるのが強みです。

メディアリテラシーという言葉は情報対応能力という意味です。
ネット社会の到来で情報が入り乱れる時代です。
真実を見極めが困難な時代です。
メディアリテラシーとは何かか考え直さなければなりません。

知識や技術があっても的確に対応できる水準を凌駕する情報が流れ込んでます。
情報を一切遮断するしかないかと思うほどの情報奔流です。
対応能力を備えると言っても素人では手に負えません。
人を操作しようと思えばいくらでもできそうな状況です。

私は知識や技術を身に着けるアプローチではない別の方向から発想してます。
まずは情報を受け止めることから始めるしか方法はないと思います。
取捨選択は言うは易く行うは難しです。

情報奔流に身をさらすだけかと言われればそれは違います。
情報に接する根本的な構えを問題にします。
情報リテラシーが問われるのは情報に翻弄される人がいるからです。
偽情報にだまされ被害をうけるひとがいるからです。
なぜこのような被害が出てしまうのか根本に立ち返る必要があります。

知識や技術のあるなしだけではない問題が潜んでいます。
だます方が悪いのは決まってますがだまされる方は全く問題がないかというと違います。
隙が無ければ偽情報は入ってきません。
隙は欲望や恐れがある時に生まれます。
その根本原因を問うことが素人向けのメディアリテラシーだと思います。

欲望や恐怖を鎮め情報と接することができれば情報リテラシーは修了と言って良いです。
偽情報は自ずと見分けることがで惑わされる被害は激減するはずです。
欲望や恐怖が邪魔をし正しく情報を見ることができなかったのです。

メディアリテラシーはこれまで情報の受け手の心理的側面を重視してきませんでした。
知識や技術偏重だったのです。
決定的な過ちを犯してました。
欲望や恐れによって見る眼が曇っていないかを注視する必要があります。
素人でもわかる単純明快で最上のメディアリテラシーです。

輿石且子さんの講演会にご興味がある方は下記にお申し込みください。
オンライン視聴も可能です。

間もなく開催》メディアリテラシー ~身近な情報から本当のことを見抜く力~|第81回 さかえ横浜会議