たかが枯れ花摘み、されど枯れ花摘み


あじさい農道の枯れ花摘みが終わりません。
お天気がままならず少しずつ進めてます。
8日、9日も有志で集まりました。

作業を進めているうちに学びが深いと思いました。
私たちは素人であるのに加えあじさいの管理が入念ではありません。
あじさいは成長が早くすぐに見上げるような大きさに育ちます。
見やすい大きさに揃えようと枝を刈りこんでます。


剪定ばさみを持ってあじさいの中に頭を突っ込み無駄な枝を切っていきます。
枯れ枝があることに気づきます。かなり太いのもあります。
枯れたら早めに切ったほうが若い枝の成長につながります。
舞台を譲る時期はあるものだと思いながら切ってます。
タイミングを誤ると全体に影響を与えてしまうのは人の世と同じです。


あじさいに限らずですが観賞用の植物の大敵はつる性の雑草です。
全体に絡みつくと取り去るのはひと苦労です。
金属製のネットにつるが絡んで取るのに苦労された方いられると思います。
植物はもっと複雑な構造ですので苛立ちを覚えるほど厄介です。
つるの絡みつき方の見事さはあっぱれです。

観察するとつる性の雑草も最初から太い枝に絡みつくのではないようです。
若いつるは同じような細い若い枝に絡みつき出します。
そこから成長して全体に広がっているように見えます。
最初に狙われるのはか弱い枝なのです。
つるもか弱いうちならば対処できます。早期発見早期対処が決め手です。

元気に育つ枝ともやしのような枝があります。
成長しそうな枝を残してもやしっ子は切り取ってしまうのが良いです。
人は欲が深いですから全ての枝に花を咲かせようとします。
二兎は追えません。

この見極めというか割り切りは需要ですがままなりません。
細い方の枝を切ろうと決断すると時々アマガエルの葉にしがみついたりしてます。
カエルさんの居場所がなくなるなどと余計な心配をしてしまいます。
切るのは止めて残そうかと心が揺れます。

民主主義国はこの種の割り切りが苦手です。
カエルに惑わされるのと同じように手続きを踏んで色々な人の意見を聞きます。
決定は遅れますし弱者にも配慮しようとしがちです。

ロシアや中国や北朝鮮のような独裁国家はお構いなしです。
国民の犠牲にはは目もくれず国家の利益最優先で即断即決が可能です。
民主主義国は不利です。
あじさいのせん定作業は国際情勢の分析にもヒントを与えてくれます。

たとえ軽作業であっても自然相手の作業は奥が深いです。
観察次第で学びは無限です。