小田急線開成駅前に開成サンプラザを!再論

駅前施設がその街の文化発信の基地。ぞくぞくする魅力を覚えます。
その象徴が東京・渋谷や池袋でした。
渋谷の文化発信拠点の中心は西部系のパルコでした。
おしゃれですが高貴で寄せ付けぬ雰囲気はありません。
若者を大切にして新しい文化を創造していこうという姿勢がみなぎってました。

現在の渋谷は正直魅力の乏しい街になりました。
円滑に電車の乗り換えをするのは神業に思えます。
東急系の高層ビルは魅力的ですが街の文化の象徴ではありません。
渋谷文化という個性が消えカオスの街になってしまいました。

池袋の方は西武百貨店の池袋本店の売却騒動が持ち上がってます。
日経新聞が9日日曜版の文化時評でこの問題を取り上げてました。
家電量販店のヨドバシカメラが主要なスペースを占めることに異論が出ています。
かつてセゾン美術館があり一世を風靡したイメージが消えるというのです。

西武百貨店労組にも反対論が飛び火しストライキを検討というのですから大ごとです。
ヨドバシカメラの安売りイメージへ忌避感が根強いのだと思います。
新たな文化を発信してきたという自負があって受け入れるのに抵抗が強いのでしょう。
価値観の問題だけに解決策を見い出すのは容易ではありません。
地元自治体の豊島区も違和感を示しているのでなおさらです。

ヨドバシカメラが安売り合戦のための立地だと考えているとしたらさらにこじれます。
そうではなく池袋を新たな文化の発信拠点にするのだというのならば合意は可能です。
具体案が必要です。
秋葉原とは異なるおしゃれなデジタル文化のメッカにしたいとかです。

日経新聞の記事を読んでいて小田急線開成駅を連想しました。
山神裕新町長が駅からまっすぐ西に延びる新たな街路建設を表明してます。
同時に図書館を立地する構想も明らかにしました。
渋谷や池袋とは比べ物にならない小ささです。
しかし神奈川県西部地域で唯一の発展拠点としての位置づけがあります。

構想の立て方によっては新しい文化を発信する場にすることができると思います。
駅前の街路と図書館建設を新しい文化の創造の側面から捉え直したらどうでしょうか。
セゾン文化に引けを取らない開成文化の発信です。
図書館はセゾン美術館の様に駅に隣接が良いです。
駅前24時間スーパーを全面建て替え高層化しおしゃれに。
東京・中野のサンプラザが取り壊されるのに向こうを張って“開成サンプラザ”。
“妄想”ですが捨てがたいと思えてなりません…。