松田町本山博幸町長登壇


11日神奈川大学の政策過程論に松田町の本山博幸町長をゲストに招きました。
事前に送られてきた講義資料を見てたまげました。スライド枚数がなんと98枚!。
説明に半日かかる充実の内容でした。

講義の冒頭の言葉を聞いてさらに驚きました。
随分とスライドを削ったというのです。
気合十分であったことがよくわかります。

本山町長をゲストにと思い立ったのには理由があります。
肚があると確信したのが声をかけるきっかけとなりました。

4月の南足柄市長選挙。
私は大惨敗を喫した新人の笠井進さんを懸命に応援しました。
情勢は芳しくない中で鼓舞し続けました。
選挙中本山町長の激励ビラが事務所に掲げられました。
笠井さんと昔からの友人ということで送られてきたのです。

情勢が厳しい候補者を応援するのは勇気が要ります。まして現職です。
理屈をつけ逃げるのが良く見られるパターンです。
本山町長は違いました。義理と人情を優先したのです。
佐賀県武雄市出身で父親は大工。九州男児の気性が現われていました。

53歳で3期目、エネルギーが満ちていました。
「行政は財政」という言葉を肝に銘じているということでした。
財政というと堅苦しく聞こえますが経営の視点を忘れるなという意味です。
行政だからといって何でも無料はおかしいという発想が大切だということです。
松田町を代表する桜まつりの来場者は11万人。
ひとり200円で2200万300円で3300万500円ならば5500万です。
収入をイベントの充実に活かし祭りを盛んにするのが行政と語ってました。

小田急線新松田駅前の再開発に並々ならぬ意欲を示していました。
公共事業分で50億、民間事業分で100億、計150億が大まかな事業経費です。
町民の期待が大きくこれを実現するためにいると言い切ってました。
現在の構想図はいささか特色が乏しいと感じました。
私は松田でしかできない開発事業を期待すると述べました。

国連が提唱する持続可能な開発目標、SDGsは時代の潮流です。
神奈川県内でSDGs未来都市として6都市が選ばれてます。
横浜、川崎、相模原、鎌倉、小田原、そして松田です。
知りませんでした。

講義後に感想を書いてもらいました。反応は上々でした。
夢の途中にいるという積極姿勢が好感を持たれたようです。
色々な手を打っているのになぜ人口が減るのだろうと不思議がる意見もありました。
本山町長も同じ思いだと推測します。
最大の町政の課題です。