”妄想”小田原市長選挙

小田原地域の日刊紙「神静民報」の13日の記事が話題を呼んでます。
加藤憲一前小田原市長が市長選リベンジ出馬の覚悟というのです。
小田原市内で加藤さんに近い市民グループのパネルディスカッションが11日にありました。

「誰か候補者を立てなければならない局面になったとき、そういう気持ちが集まってくるようであれば、私はそれを受けなければならないという覚悟はできている。」

加藤さんはこう語ったということです。
受けて立つと受け取れる発言です。
これまでの言い回しとは明らかに違います。
心境の変化があったと推測します。

パネルディスカッションで守屋輝彦市政について厳しい評価をしてます。
「現状を座して見ていることができない。」と述べたというのです。
加藤さんの現在の心情が色濃く表れてると思います。

加藤さんは市民の声を聞きスタッフからの積み上げを重視するスタイルです。
政策的には環境共生が特徴です。
トップダウン型で開発志向の守屋市政に強い違和感があるのでしょう。
待ったをかけたいとの気持ちに駆られ出したのだと思います。

ただし、出馬を明言したわけではありません。
加藤カムバックの市民の声が高まり要請があればという条件が依然としてあります。
最終決断は秋までずれ込むと思います。

気が早いですが選挙の展開を”妄想”してみます。
パネルディスカッションは加藤さんに近しい皆さんの集まりです。
ブレーンや同志、ファンです。
この皆さんだけの結集では選挙に勝つのは容易ではありません。
守屋市長には強力な後援会組織がありますので壁はぶ厚いです。

カギは中間的な立ち位置の有権者が加藤さんへとなだれを打つかです。
投票率が跳ね上がる熱気が生まれるかと言い換えられます。
加藤さんが敗北した選挙の投票率は46.79%です。
この低投票率では加藤さんの勝利は見通せません。

選挙戦を盛り上げるにはドラマが欲しいです。
早期の出馬決断が望ましいです。
要請を待つのではなく自らの意思で打って出れば注目度は上がります。
加藤さんの”熱男”への変身です。
スマートから情熱の加藤へ。

政治姿勢や政策の再点検も必要です。
前回選挙に敗れたのですから見直しは当然のことだと思います。
かつての加藤市政に戻るというだけでは支持が広がりにくいです。

経済界から総すかん状態だったのが気になります。
加藤流の地域経済活性化策が必要です。
ニュー加藤市政を象徴する眼玉となります。
勝利へつながります。