神奈川大学政策過程論、体格も内容も堂々たる特別講義


しばらく顔を合わさないうちに堂々たる体格に変身してました。
大石卓哉さん。開成町のまちづくりの中核を担うひとりです。
神奈川大学の政策過程論の最終講義の特別ゲストです。
夜食が増えたからと巨体の理由を語ってました。
体調維持には気を付けて欲しいです。


大石さんは開成町役場に入ってちょうど20年です。
この前後の世代は就職氷河期でした。
町にも就職希望者が殺到した時代です。
優秀な職員が目白押しです。

今は公務員人気が低迷し新卒の採用に苦慮しているということでした。
職業体験のインターンシップも検討したいと話してました。
小さな町こそ人材が命です。積極的な政策の打ち出しを期待します。

大石さんは開成町の人口増の原因をシンプルに総括してました。
小さくて平坦な町域を3分割するまちづくり計画を関係者全員が共有していることです。
町北部が田園、中部が住居地、南部が開発区域です。
わかりやすくて民間企業の投資を引き出す要因だと解説してました。

大石さん独自の見解も付け加えていました。
開成町は1955年にふたつの村が合併してできました。
東側半分が古田島村で西側が酒田村です
町になった後の都市計画は南北に3分割です。
かつての村の境界にこだわらなかったことが成功の一因だと見てました。
卓見です。しがらみを乗り越える要因になったのは間違いありません。

首長の役割と職員の仕事について触れました。
長期ビジョンを打ち出すことやトップでないとできない交渉が首長の仕事と言ってました。
職員はそうした方針のもとで知恵を発揮していくことになります。
両者の役割の違いを混同することは混乱のもとになります。

大石さんは神奈川大学法学部のOBです。
後輩に就職ガイダンスもしてました。
自分の得意なことを語れる経験を学生時代にして欲しいと呼びかけていました。
地域とのつながりを大切にと声をかけてました。
大石さんは開成町役場の採用面接で生まれ故郷の祭りを熱く語ってました。
真鶴町出身。伝統を誇る貴船祭りに精魂傾けている様子がひしひしと伝わりました。


講義前に堂々たる大石さんの姿を見て閃きました。
真鶴町の町政は混乱続きです。
町長になって一肌脱いだらどうだとけしかけました。全面否定でした。

真鶴町に限らず人口減少に悩む自治体にとって開成町のまちづくりは参考になります。
大石さんのように熟知している人が首長になれは活路が開けます。
考え直して町長に挑戦して欲しいですが…。