大学生の発想に今年も刺激を受けてます。

連日の猛暑。外に出るのはおっくうです。
エアコンを利かせ試験のレポートに向き合いました。
神奈川大学の政策過程論です。
テーマは「あなたが考える理想のまちづくり」でした。

提出者66人でしたので大した労力は要らないと思ったのですが少々甘かったです。
注意を徹底しなかったのが悪かったか字が薄くて小さいのです。
メガネをつけたり外したり老眼にはしんどいです。

そんな中で万年筆で書いたしっかりした楷書のレポートがありました。
砂漠のダイアモンドのようにひときわ目立ちました。
中国からの留学生でした。内容も秀逸でした。
日本人の学生を叱咤したい気分に駆られました。

町長のリコール問題で揺れる真鶴町をテーマに挙げたレポートが2本ありました。
一本は特に読み応えありました。
真鶴町の美しい景観、とりわけ「お林」を高く評価してました。
お林は、江戸時代の植林された魚つき林で県の天然記念物です。
もう一段グレードアップしてユネスコの自然文化遺産を目指そうと提案してました。
政争に明け暮れている真鶴町民に読んでもらいたいです。

お隣の湯河原町を取り上げたレポートもありました。
高齢化率神奈川県トップであることを逆転の発想で乗り越えようと訴えていました。
高齢者の就労率を上げる施策の充実を提案してました。
高齢者が元気に働ける町を目指すという発想でした。一考に値します。

学生たちにとってディズニーランドはあこがれの地なのです。
中山間地にディズニーランドのようなシンボルタワーの建設をとの提案がありました。
開発志向で述べているのではなく環境共生のシンボルとしてです。
木造のシンデレラ城と書いてありました。素敵ですね。

ディズニーランドの徹底したおもてなしを学ぶべきとのレポートもありました。
同感です。サービスの観点は行政はまだ不足してます。
歩道はクッション性のある素材で舗装をとも書いてありました。
参考になります。

図書館のまちづくりの提案もありました。
図書館を集いの場、発信の場、子育ての場として考えたいと書いてありました。
図書館は本を読む場という先入観からの脱却は大切です。

最も印象に残ったのは創新=イノベーションをまちづくりに活かす提案でした。
先端企業をコンパクトに集積し地域住民と新たな文化を創るアイデアでした。
「イノベーション地区」というエリア設定を提案してました。
一歩足を踏み入れると何か起こりそうなワクワク感があるエリア。魅力的です。