政界の人財枯渇への処方せん

再生可能エネルギーは時代の寵児です。
1929年の世界恐慌からの脱却を狙ったのがアメリカのニューディール政策。
この政策をもじってグリーンニューディールと持ち上げるところにそれが伺えます。

政策が雪崩を打つ時には利権亡者たちが群がるのが世の常です。
洋上風力発電をめぐって贈収賄疑惑が浮上しました。
東京地検特捜部が現職衆院議員の事務所などを捜索しました。
風力発電会社から3千万円のわいろが贈られた疑いです。

疑惑の議員は外務政務官を務めていた秋本真利議員です。
国会質問で業者に有利な答弁を引き出していた疑いがあります。
事実かは今後の捜査次第ですが古典的な手口にあ然としました。
あからさまでたしなみのかけらも伺えません。
国会議員でありながら競馬ビジネスに深く関わっているのも首を傾げます。

秋本議員の胸にSDGsバッジが輝いてました。
悪い冗談としか思えません。
SDGsバッジがうさん臭く見えてしまいます。

“秋本”という名字を見てはっと思いました。
カジノ施設の建設をめぐり汚職事件で摘発された国会議員と同じだからです。
調べてみるとこちらは「本」ではなく「元」の秋元司元衆議院議員でした。
中国企業などから750万円のわいろを受け取り証拠隠滅も図り1審実刑判決です。

「本」と「元」の違いはあるものの両者には共通点があります。
アンチエリートで叩き上げです。
想像するに行動力に秀で声の大きなやり手なんでしょう。
2世3世が幅を利かす政界の中で異彩を放ちのし上がったのだと思います。

政治家の原点中の原点は志の高さです。
志があいまいだと悪徳政治家に堕す危険が迫ってきます。
やり手であることがあだとなり危ない橋を渡ることにつながります。
秋本、秋元両氏は典型です。

2世3世エリートによる無邪気で危険な政治は困りものです。
汚れた叩き上げのやり手に政治を任すのは塀の上を走るようなものです。

各業界で人手不足が深刻な問題になってます。
国の政策を作る政治の場も同じです。
頭を抱えたくなるほど人材不足です。
この事態にもっと関心を寄せないといけません。
最後に割を食うのは国民だからです。

特効薬は見当たりません。
急げば回れで身近な政治から変えることだと思います。
国政を担える能力を持った志高い人材が地方政治に目を向けることを期待します。
手掛けて見ればわかります。すこぶるワクワクする現場です。
国の危機を救うため地域革命から始めようではありませんか。

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