グランパ考

昨日行われた日本大学の謝罪会見。中央に座った学長はひげの紳士でした。
高齢でひげを生やし、たしなみとしている人が増えているように思います。

私はひげは苦手です。
年齢が高くなればなるほど清潔感を保った方が良いと考えてます。
むさくるしさを感じてしまうからです。
あくまでも個人的感想でひげをそることまでは求めてません。

高橋真梨子さんの名曲に「グランパ」という曲があります。

「ウェストコーストの田舎の道で 出会った渋いグランパ 閉じた唇が がんこそうだね うちにおいでと ウィンクしたよ Who いいね いい顔してるね 白髪のあごひげ さすりながらささやく (略) 若いころは 強い戦士だったと 目元のしわが 昔を語る」

グランパは文字通り訳せばおじいちゃんです。
ただし若い女性にもてるカッコいいおじいちゃんです。
高齢でひげを生やしだす人にはこのグランパ願望があるのではないでしょうか。

好感を持たれないより持たれた方が良いです。
カッコいいおじいちゃんを目指すのは悪いことではありません。
問題はひげに頼るかどうかどうかです。
いささかごまかしというか表面的過ぎるような気がします。
情熱に裏打ちされた存在感や思慮深い言動で魅了して欲しいものです。
本物のグランパ志向と言い換えても良いです。

日本史の教科書でひげが目立つようになったのは明治からです。
明治天皇がひげを生やし、元勲もそうでした。
しかし維新の立役者の西郷隆盛は生やしてません。勝海舟もです。

ひげに頼らなくてもカッコよい生き方はあるはずです。
キーワードは世のため人のためです。
欲を越えた生きざまを示せる人がいちばんカッコ良いです。
本物のグランパ志向と言いたいです。
若い人の心に響くはずです。

社会貢献するグループはあまたあります。
時間の経過とともに高齢者だけの集団になりがちです。
自分たちは良いことをしているというおごりが強くなる傾向があるように思います。

発足当初の瑞々しさを取り戻さないと集団は衰退します。
本物のグランパの出番です。
楽しめる場づくりが最初だと思います。
その上で社会に少しでも役立とうと頑張る姿を見てもらうことです。

新たなメンバーが入って来る余地が生まれます。
若いメンバーが加入しても説教臭くては嫌われます。
平らな目線で接することが大切です。

人生100年時代。本物のグランパを目指したいものです。
生きざまで若い人を喚起できるようになることが理想です。