私のなでしこ観戦記

女子サッカーワールドカップ、日本代表の奮戦は見事でした。
長谷川唯選手の絶妙なパス、宮澤ひなた選手のスピードは圧巻でした。
スウェーデン戦のロスタイム10分はテレビにくぎ付けでした。
実力はスウェーデンの方が一枚上に見えました。

開始前にキックオフの順番を決めるコイントスがあります。
両チームのキャプテンが審判のところに集まります。
決まった後両チームのキャプテンは審判と握手します。
その後両チームのキャプテン同士も握手するのかと思ってました。

日本の熊谷紗希キャプテンは審判との握手が終わると向きを変えチームの方へ走り出しました。
スウェーデンのキャプテンはけげんそうな表情で立ってました。
恐らく握手するのを待っていたのだと推測します。
不可思議な一瞬でした。

私は嫌な予感がしました。
キャプテンが周囲を見る余裕がなく礼を失したのではと思ったからです。
意図的な行動ではなく間もなく始まる戦いの方へ意識が行ってしまったのだと思います。
熊谷キャプテンのその後プレーが気になりました。

前半30分過ぎスウェーデンに先制されました。
ゴール前の混戦で決められました。
原因を作ったのは熊谷キャプテンのファールでした。
ペナルティーエリア周辺で反則しフリーキックを与えたのです。
背の高い相手ですのでフリーキックは避けたかったです。

男子サッカーワールドカップの決勝トーナメント1回戦を思い出しました。
クロアチアに追いつかれた原因は吉田麻也キャプテンのクリアミスでした。
ヘディングでパスのような中途半端なクリアをしました。
これを拾われてゴールを決められたのです。
キャプテンがミスを犯しては勝てないと思いました。
案の定しぶといクロアチアにPK戦で敗れました。

女子サッカーも悪い方にシンクロしてしまいました。
途中交代の選手が頑張って1点返したまででなでしこの戦いは終わりました。
予感的中に複雑な心境でした。

試合終了後池田太監督が急ぎ足で歩く映像が流れました。
選手の奮闘を讃えるためだと思います。
どなたかが声をかけたようです。
池田監督は振り向きました。スウェーデンの監督に見えました。
がっちりと握手を交わしました。

試合前熊谷キャプテンはスウェーデンのキャプテンとの握手を失念しました。
試合後池田監督はスウェーデンの監督の方から先に声をかけられました。
礼に始まり礼に終わるは日本の持ち味のはずです。
この部分でもスウェーデンの方が上回っていました。