山下純夫開成町議の脱若年寄宣言!

赤信号みんなで渡れば怖くないという流行語がありました。
ビートたけしさんこと北野武さんが流行らせました。
集団だと強気に出る日本人の特性を突いたブラックジョークとも受け取れます。
このころたけしさんはこの手の毒を吐き続けてました。
カラスなぜなくのカラスの勝手でしょなんてのもありました。
既成の価値観を揺さぶって痛快です。

みんなで渡ると怖くないとしたらその逆は恐怖心との戦いです。
たったひとりでも信念を貫き行動するとなると反発が予想されます。
誰しもできれば孤立は避けたいものです。
一緒にいる方の安心感を選びがちです。

「開成町から日本再生!」を公約に町議選を戦った剛の者がいます。
新人開成町議の山下純夫さんです。
毎月レポートを発行していて7月号に面白い記事が載ってました。
タイトルが「1人だけでした…」となってました。

JR東海のTOICAとJR東日本のSuica。
双方の管轄エリアをまたぐときの使い勝手の悪さは多くの方が経験済みだと思います。
わが地域は御殿場線がJR東海で国府津駅で東海道本線と連結してます。
乗りこした場合はいちいち係員に清算してもらわないとなりません。

相互利用ができるようにしようという議員連盟があります。
山下さんも参加を求められたのですがひとり断ったというのです。
理由は技術的に解決するコストが膨大だからというものでした。

実現可能性はともかくとして議員の大勢に乗っていくのがいちばん無難です。
利用者なら誰しもが願っていることですし要求することは選挙にも有利に左右すると思います。
しかし山下さんは大勢には従わず自分の考えを貫きました。

レポート記事を読んでいて山下さんらしいと思わず笑いました。
同時にこのぼっこさは貴重だと思いました。
神経がずぶとく群れない精神の持ち主であることを認識しました。
かっこよく言えば孤高を恐れないということです。

地方の男性政治家にやわな政治家が増えているように思います。
総じて権威に弱く大勢順応です。
寄らば大樹があると強気に出て少数者を排除したりします。
一部の女性政治家のようにダメなものはダメと言い切りません。
若年寄ばかりだとしばしば感じるところです。

落胆の思いを抱いている時に山下さんの記事を読みました。
面白い地方政治家が登場したと膝を叩きました。
あつれきを生んでも筋を通す主張を展開することは間違いないと思います。
開成町議会を傍聴する楽しみがひとつ増えました。

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