続・ラグビーワールドカップ、頑張れ日本!

ラグビー日本代表で不動のメンバーと見られていた選手が外れました。
フルバックの山中選手です。
メディアには最大のサプライズと書かれていました。

山中選手はラグビー強豪校の東海大仰星高校から早稲田に鳴り物入りで入りました。
すぐにレギュラーの座をつかみ脚光を浴びました。
挫折は意外に早く訪れました。
20歳以下の日本代表でレギュラーから外されたのです。

東芝や日本代表で大活躍した薫田監督の決断でした。
“逃げる奴はダメだ”。
この言葉に山中選手のプレイは象徴される側面があります。
真正面からぶつかるのを避けるのです。188センチと巨体なのに不思議です。

山中選手は長い間不遇の時代を過ごしました。
這い上がり前回のワールドカップで代表の座を勝ち取りました。
私は山中選手の欠点は克服されていないのに不思議に思いました。
活躍の秘密は周囲の選手にありました。
山中選手の分まで身体を張ってカバーしていたのです。

代表的選手が前回のワールドカップのトライゲッター福岡選手です。
山中選手とは対照的に小さな身体です。
抜群のスピードだけでなく楕円球に立ち向かう気持ちの強さがあります。
空中戦でボールめがけて高く飛び上がり身体を反転させます。
勇気あふれるプレーに他の選手たちは奮い立ちます。

今回は山中選手の欠点をカバーする力量の選手がいません。
山中選手が日本代表として出場した先月の試合を見ました。
空中戦の弱さは相変わらずでした。

山中選手の空中の映像はいつも腰が引け手だけでボールを取ろうとしてます。
落球しがちですし他の選手の士気に関わります。

ジョセフHCは今回キャプテンに姫野選手を指名しました。
フォワードの要のナンバー8の選手で屈強な外国人に真っ向勝負します。
ボールの奪い合いでは名を馳せている選手です。
闘志を前面に出すプレイスタイルも印象的です。

姫野選手をキャプテンにした理由を考えれば山中選手が外された訳が見えてきます。
闘志むき出しにぶつかることを選手の求めているのです。

コロナの影響で準備期間が不足しました。
戦術技術面の落とし込みが不十分だと思います。
闘志でカバーしなければならない側面が大きいのです。
技量があっても逃げる姿勢の選手は連れていけません。
ジョセフHCは冷徹に判断を下したのが真相だと思います。

山中選手は次のワールドカップを目指すとSNSで語ってます。
逃げない姿勢を獲得できるかという長年の課題克服への挑戦が必要です。