身近な処世法から外交を考える

どの世界でも困ったさんはいます。
気に入らなければなんでも難くせをつけます。
こういったタイプの人が権力を持つと扱いが極めて難しいです。
エネルギッシュで行動的、好き嫌いでの判断に傾きがちです。

対応する側は3タイプに分かれます。
媚びを売るひとがいます。
力強いですから尻尾を振ったほうが得と考える人かなりいます。
触らぬ神に祟りなしタイプも多いです。
当たらず触らずでやり過ごそうとします。

是々非々をはっきりいうのは少数派です。
困ったさんの標的となりますので脇を固めておかないと危険です。
気が弱いとはじきとばされます。

もっともらしい助言をする方が良く現れます。
上手に立ちまわるべきだというのです。
そんなことできたら苦労しません。できないから困っているのです。

対応原則があります。
性悪説の立場に立つことが基本です。
相手が立場をおもんぱかってくれるはずだなどと甘い幻想は禁物です。
過剰反応は百害あって一利なしです。
冷静さが最強の防波堤。間をとることです。

自らの課題を着実に克服し弱みをなくす努力が大切です。
大義名分があるかに注意し付け入るスキを与えないことです。
仲間を増やすことも必要です。

困ったさんの方でいずれ困難に直面する局面が訪れます。
その時に適切に対応すれば困ったさんも静かになります。
そこまで忍耐です。

対人関係や小さな組織同士の私なりの分析ですが外交にも応用できます。
ロシア、中国、北朝鮮は困ったさんです。
幻想を抱かないことが大前提です。
脇を固めること、まっとうな主張、仲間を増やすことです。
媚びを売ったところで意味ありません。
お返しは期待できないからです。

3国の個性には留意する必要があります。
ロシアはあからさまの暴力を振るう極めつけの乱暴者です。
力で対抗できるだけの備えが必要です。
中国はカネで身動き取れないようしてきます。
恐れをなし委縮することがいちばんの大敵です。
き然たる姿勢があればしのげます。

北朝鮮は自意識過剰です。
経済は疲弊してますので後ろ盾があって初めて動けます。
声高な主張に踊らされないことが大切です。

3国ともほぞをかむ時が来ます。
ごう慢な振る舞いは永遠に続きません。
その時まで辛抱です。