国民民主、連立政権入りに向けそろりと発進

国民民主党の代表選挙、玉木雄一郎代表が再選されました。
代表代行の前原誠司氏の31ポイントに対し80ポイント。
圧勝でした。

玉木代表は選挙で名言を残しました。
「与党にすり寄っているのではなく国民に寄り添っている。」
前原さんからの攻撃を跳ね返す一言でした。

前原さんの主張する非自民非共産路線は幻影に過ぎません。
非自民はともかく非共産は立民が分裂しない限り現実味を帯びません。

2017年前原さんは民進党代表の時に小池都知事の希望の党に乗せられ失敗しました。
前原さんの判断には現状分析が甘い印象があります。
その性癖はいまだ直っていないことを今度の代表選で示しました。

前原さんに続きがあるとすれば脱党でしょう。
維新はしたたかに脱党者を選別するはずです。
子分を討ち死にさせて自分だけは生き延びる結果になるのが見えてます。
前原さんは過去の政治家一歩手前です。

玉木代表は当面の連立政権入りはないと明言しました。
現状では一足飛びに与党との協議が進むとは思いません。
妥当な判断です。

玉木代表の弱点はぶれることです。
党の路線が問われた代表選で勝利したことを断じて忘れてはなりません。
与党との連立も視野に入れ政策の一致を求めていく路線は堅持しないと信頼を失います。

問題はどのような政策を与党との協議により実現するかです。
給料を上げたりガソリン代を下げたり支持を得やすいテーマはどの政党でも主張できます。
本丸のテーマから逃げないで欲しいです。防衛論議が典型です。
日本を守るためどの程度の防衛力が必要で財源をどうするか与党にぶつけて欲しいです。
異次元の少子化対策もです。財源も合わせて提示するのが役目です。

国民民主党が目指すは新党さきがけです。
1994年に成立した自社さ政権は保守とリベラルの連携の可能性を示しました。
自民党が事実上タカ派一色になった今国民民主の存在意義はあります。
リベラルの立場から自民の行き過ぎに歯止めをかける役割が期待されます。

新党さきがけに負けずに有能な人財を集める必要があります。
野党の現状に飽き足らず無所属でいる国会議員と連携が考えられます。
体制強化を図り機会を捉え連立政権入りが目指す道だと思います。