現代の黒船、”テスラ”を迎え撃つ

8月31日の日経新聞がテスラの特集記事を掲載してました。
テスラと聞くとイ―ロン・マスク氏の立ち振る舞いが思い浮かびます。
変人だと色眼鏡で見てしまいます。
考えて見れば大変革を興す人物は変わり者ばかりです。

放送中のNHK大河の「どうする家康」。
天下統一を目指す織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を描いてます。
織田信長は飛び切りの変人です。
最初に中世の価値観を壊そうとしたのですから当然と言えば当然です。

日経の記事はマスク氏が単なる変わり者でないことを丹念に追ってます。
電気自動車だけではありません。
企業目的に「持続可能なエネルギー経済の創出」とありました。
大目標が大きく掲げられ、そのひとつの要素に電気自動車があるのです。

発電と蓄電技術の革新、鉄鋼や化学産業、航空機や船舶の電化を目指してます。
壮大な総合エネルギー産業を勃興させ持続可能な経済社会を実現しようというのです。
SNSも宇宙もあります。
どえらい奴と見た方が良さそうです。

先行しているのが電気自動車。テスラの時価総額はトヨタの3.4倍です。
トヨタが年間売上1千万台突破。話題となりました。
テスラの目標は2千万台。
最新鋭工場は秘密のベールに覆われてますが製造工程は革命的とのことです。
コストを抑え安価なテスラを世界市場に投入しようとしているのは明らかです。
日本にとって最悪の競争相手だと書いてありました。

世界の自動車産業は成功体験に安住しているうちにテスラに抜かれました。
車づくりが解ってないと見下していたつけが一気に押し寄せているのです。

日本産業の最後の砦の自動車は大丈夫というのは幻想に過ぎないかもしれません。
自動車で稼げなくなった日本を想像するのはつらいです。
テスラを現代の黒船だと捉えるぐらいの危機感が必要です。
どうするニッポン!。

私の持論は国づくり方針の抜本的転換です。
江戸時代を再評価しグローバル時代に適合させることで活路を見いだしたいです。
”開かれた江戸時代”と言い続けてます。
明治以降の近代の国づくりの転換です。
分権的な国家体制、モノづくりの再興、観光立国、資源循環型社会。
江戸時代の良さに光を当て直し世界に冠たる日本を創造することです。