首長の指導力で遊休地を富を生み出す拠点に変える

神奈川県西部地域には利活用が定まらない5大遊休地があります。
小田原市内に撤退した日立と関東学院大学法学部があります。
南足柄市のアサヒビール、大井町の第一生命。
山北町のとん挫したエコループ構想の跡地です。

日立の跡地の新たな計画は聞こえてきません。
海外に視野を広げ誘致を図る必要があります。
関東学院大学法学部は新設大学構想が浮上してます。
実現のため首長の後押しが必要です。

第一生命の跡地はコーヒー販売会社のブルックスが2012年に買収しました。
神奈川県の協力を得てビオトピアという健康づくりと観光を兼ねる施設がオープンしました。
地下2階地上18階のビルは未利用なままです。
富士山を望める絶好のロケーションです。
観光施設として捉え大構想を練るべきです。

アサヒビールは県内企業の日本端子に売却されたと報じられました。
面積41ヘクタール。
中堅部品メーカーが利活用できる範囲を越えているように思えます。

HPを見ると神奈川県平塚市に本社があり資本金は1億です。
ちなみにアサヒは200億です。
神奈川県大磯町や岩手県に工場、中国に合弁会社を有してます。
買収目的や今後の利活用については沈黙してます。

県の全面支援を受け市の命運をかけて開発した土地です。
売却さえできれば良いという訳にはいきません。
公共性のある土地活用が望ましいです。
アサヒビールは観光資源でもありましたしふるさと納税に貢献しました。

南足柄に必要なのは病院の誘致です。
近接地に運動公園があります。
土地利用の区画を分けリハビリテーション専門病院はどうでしょう。
日本だけでなく海外から利用者が押し寄せる施設を目指すのです。
福祉と経済の両面で活力となります。

山北町のエコループは政令市を除きごみ処理を一か所の集める計画でした。
無謀な計画でした。負のイメージを振り払う必要があります。
不足する電力を生み出す拠点施設と位置付け直すとプラスイメージに転じます。
バイオマス資源の活用もカギとなります。
スギ花粉対策で放置されたスギ林の整備が加速するのが確実だからです。

未利用地が有効利用できれば負の遺産が富を生みだす拠点となります。
首長の指導力で果敢に挑戦すべき課題です。