わくわくグリーンランドの創造
昨日、開成町で(一般社団法人)酒匂川流域自然エネルギー研究開発協議会の新年最初の勉強会を開きました。バイオマス発電の可能性を探るためです。
自然エネルギーと農業生産を組み合わせた事業展開を提案しているベンチャー企業の代表者と山林の実情に詳しいコンサルタントに入ってもらいました。
タービンを回して発電するとなると最低でも1日8トン、生木で換算すると20トン。この原材料の確保のハードルは高すぎます。
神奈川県西部地域のバイオマス発電については、国の補助事業で調査結果は出ています。採算が取れないというのが結論でした。
間伐材などが山間地に捨てられているのが現状です。収集して運ぶコストと釣り合いません。タービンを回す本格的な発電はもう少し時間をかけて検討です。
しかし、発電ではなく熱源として活用するシステムも性能が向上しているということです。スターリングエンジンという機械を活用するということでした。
開成町北部に広がるあじさいの里一体を見て回りました。剪定枝や間伐材などを活用し小規模な熱利用のシステムを定着させたいと思いました。
剪定枝を破砕して土壌改良材にするセンターも既にあります。ランを温室栽培している農家などビニールハウスが集中している一角もあります。
病院も福祉施設もあります。水車が二つ。町がホタル公園として整備を計画している高台もあります。かやぶき屋根の古民家、瀬戸屋敷。生産を止めてしまった造り酒屋。活用できる地域資源ばかりです。
一帯を太陽光や小水力も含めて自然エネルギーを活用することでどんな夢が描けるか早急に考え町役場に提案していくことになりました。
私の私案ですがわくわくグリーンランド構想と名付けました。緑豊かな大地を残していきたいですし、人々が集う元気な場所にしたいです。
ただ単に売電するということでは不十分です。農業が維持できて観光振興にも役立つなど地域ためになる方向を打ち出すことが大切です。