日中歴史文化交流センター設立へ

対立が険しくなる一方の日中関係に少しでも光明を見出して行くため、歴史と文化の面から日中交流を進める新たなセンターを立ち上げます。

昨日は1月11日。午前11時に西湘日中友好協会の事務局長を務めている小早川のぞみさんの事務所に集合して意見交換しました。

名称は、「日中歴史文化交流センター」としました。来月15日に新横浜で設立準備委員会の発会式を開くことを決めました。

中国の治水神の禹王が、1707年の富士山噴火後の酒匂川の治水工事のあと祀られていることを調査してきたメンバーの有志が集まりました。

禹王は、紀元前2070年に出来た中国最初の王朝、夏の創始者です。治水の神様であり聖人として中国で尊敬を集めています。

足元の歴史を見つめ直すことから始まった活動が今では中国本土の民間の歴史研究者とも交流が進んでいます。禹王はセンターの活動のいわばシンボルです。

禹王に限らず神奈川県内には日本と中国の交流を示す伝承、遺跡、建造物が溢れています。こうした歴史遺産を日中文化交流へとつなげます。

秦の始皇帝の命を受けて霊薬を探しにやってきた徐福、中国から名僧を招いて建立した鎌倉の建長寺や円覚寺があります。

小田原のういろう。中国元王朝の滅亡後に日本に渡ってきた中国人の子孫が開いたと言われます。小田原には北条時代から唐人町という街並みがあります。

中国革命の父、孫文は横浜との関係が深いです。文豪魯迅は真鶴に住んでいた日本最初の女性参議院議員の高良とみさんと深い友好関係を持っていました。

こうした歴史と関係されている方々にセンターの設立を呼びかけていきます。日本人だけでなく中国の方々にも声をかけていきます。

互の文化の共通性を踏まえることで日中間の対立を緩和するための一石を投じます。取り巻く環境は厳しいとは思いますが行動しませんと何も変わりません。

当面は、小田原に事務局を置き横浜を始め神奈川県内各地の賛同者を広げていきます。2月の発会式のあと一日も早く正式設立にこぎつけます。