黒田官兵衛に学ぶ軍師の条件

NHKの今年の大河ドラマは、「軍師官兵衛」。まずテレビドラマを見ない私が見たいなと思う魅力があります。昨晩は、官兵衛の初陣でした。

NHKの「歴史ヒストリア」という番組で黒田官兵衛の生涯をたどっていました。生まれふるさとが兵庫県の姫路だというところでひいきになります。

NHKの記者時代1983年から2年間姫路放送局に勤務しました。当時の懐かしさが蘇ってきます。お城があり小田原と似ているところがあります。

もう一つ魅力を感じるのは軍師として類い希なる成果を上げた人物であるということです。大将を支える裏方として抜群の能力の持ち主でした。

軍師としてその才を発揮するためには条件があると番組を見て思いました。第一条件は私利私欲を超える胆力を持ち合わせているかどうかです。

軍師は大将にとって耳障りの良いことばかり言ってられません。身を捨てて大将に諌言しなくてはならない時があります。そこをやってのけられるかです。

御身大切ではとてもやれないでしょう。黒田官兵衛は、我欲を超えた人物だと思いました。もう一つは先を見通す能力です。

これも実は第一条件と密接に関係があります。私利私欲があっては目が曇ります。欲で目がくらむことがないから的確に将来を見通せるのだと思います。

安倍政権の軍師は、菅義偉官房長官です。軍師官兵衛の私欲を超越し大将に待ったをかける胆力を持ち合わせているかどうかが問われます。

軍師官兵衛ならば安倍総理の靖国参拝を官房長官解任覚悟で止めたと思えてなりません。ヘタをすれば日本の孤立を招くような行為は慎むのが当然だからです。

大将が固執しているのだから仕方ないということならば決定的な局面で全ては対象の意思通りになってしまいます。軍師とは言えません。

安倍政権がこれ以上国内だけで通用するようなタカ派論理を振り回して危険な道を歩まないようハンドリングしてこそ軍師だと言えます。