いちかばちかの選挙論

捨て身というか清水の舞台から飛び降りるような決断に惹かれます。
自分自身がそんな政治体験を重ねて来たからかもしれません。
NHKを辞め衆院選で河野洋平さんに当たりました。
県知事選にも参院選にも出ました。
大きな選挙は4回戦って全敗です。

後悔はありません。
敗戦で学んだことはとてつもなく大きいからです。
挑戦することへの恐怖心が消えるのがいちばんです。
大きな失敗をしなければ大きな成功はありません。
この世を去る時満足できるかどうかその一点だけが重要だと考えるようになりました。

横須賀市議の小林伸行さんの真鶴町長選への挑戦もかなりのものです。
元町幹部の細田政広さんが既に地盤を固めているところに飛び込むのです。
勝利の方程式なんてありようはずがありません。

小林さんとは面識があります。
同じまちづくり勉強会のメンバーです。
3週間ほど前、今月の勉強会の打ち合わせを電話でしました。
選挙の話しなんておくびにも出しませんでした。

8月だったと思います。
JR小田原駅の改札でばったり小林さんと会いました。
私が訪問の理由を尋ねると調査することがあると答えてました。
密かに選挙に向けて準備をしていたのでしょう。

十全な準備は不可能です。
いちかばちかに近い選挙だと推測します。
開き直って行くしかありません。

勝利を手繰り寄せるとしたら条件がひとつだけあるように思います。
欲を一切捨てることだと思います。
まないたの鯉の気持ちになって挑む気持ちを持ち続けることだと思います。

欲が出てあれこれ策略が頭をめぐり出したら赤信号です。
そもそも作戦を組み立てるだけの基盤はないと見てます。
開き直り全力を尽くす、この一点が戦術だと思います。

月並みな言い方ですが「人事を尽くして天命を待つ」しかありません。
11月12日天がどんな判断を下すか謙虚に待つだけです。
それまでは無になって目の前の課題を克服して欲しいものです。

48歳の小林さんの挑戦は50歳を前にした捨て身の決断だと信じてます。
いい加減な気持ちが少しでもあれば真鶴町民からそっぽを向かれます。
火遊びには付き合えぬと後ろ指を指されるでしょう。
その点だけは心して最後の最後まで全力を挙げて欲しいです。