首長は二刀流、お手本はショーヘイ・オータニ

6日の日経新聞のコラムに今を時めくYOASOBが紹介されてました。
「アイドル」という楽曲があります。
アイドルならではのつらい一面を言葉にしてます。

弱いとこなんて見せちゃダメダメ 知りたくないところは見せずに

アイドルはいわば虚像です。
ファンは承知の上で憧れの存在として認めているのです。
虚像を壊すことはできません。

中島みゆきさんが吉田拓郎さんに提供した「永遠の嘘を聞きたくて」という曲があります。
歌詞の一節。

君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか

夢を見せてくれた存在にアイドルに似た感情を抱くのが一般人です。
落ちぶれた姿は見たくありません。
嘘でもいいから憧れの存在であり続けてくれという訳です。

目標とされる立場に立った者への願望に似た注文です。
世に出る人全般に対する自覚を促していると受け取れます。

首長も世に出る存在です。
住民から常に見られている存在であることを意識しないとなりません。

首長はアイドルのように住民に夢を与えなければ背を向けられます。
実務家の要素もあり絵空事の世界に住むわけにはいきません。
責任は重く振る舞いは困難が伴います。

アイドルと同じでイメージを壊してはいけませんので勇み足には注意が必要です。
一方で実績を残さないと叩かれます。
二刀流を遂行するのはなかなか厄介です。

二刀流の元祖、大谷翔平選手に学ぶことです。
MLB最高のアイドルであって好成績を求められる職人です。
大谷選手は常に全力投球。立ち振る舞いはさっそうとしてます。
データチェックを怠らず謙虚に自らを磨き続けています。
野球が大好きであることがひしひしと伝ってきます。

首長が取るべき姿勢をこれほど見事に示してくれる人物はいません。
別世界の人と見るのではなく学ぶ対象として欲しいです。
一歩でも大谷選手に近づけば信望は高まるのは間違いありません。
執務室に大谷選手のポスターを張って戒めとしたらどうでしょう。
首長は二刀流だということを片時も忘れないために。