ムネオダンスにだまされない!

鈴木宗男参議院議員、無断訪ロで騒動を起こし注目されました。
維新からの除名騒動に発展してさらに盛り上がりました。
ギリギリのところで党を離れ穏便に決着させました。

汚職事件で逮捕され有罪となっても這い上がってきた政治家のしたたかさがあります。
維新は踊らされたことになります。
鈴木さんの方が2枚も3枚も上手に見えました。

維新の対応は中途半端でした。
鈴木さんの口撃が怖かったのでしょう。

除名だといきり立ってもどこか腰の引けとところがありました。
ここがまず失敗です。
代表の指導力で一気に除名として姿勢を示すべきでした。
民主主義的手続きを踏まえようとしたのは鈴木さんの思うつぼだったと思います。

一切無視と言う策もありました。
メディアが騒いでもいっさい静観を貫くことです。
とるに足らないいち議員の行動というスタンスを徹底する手法です。
自発的に離党せざるを得ない空気を醸成させるのです。
鈴木さんの影響力の自然消滅を狙うのです。

維新が採用した策は足して2で割るものでした。
強引でもなく無視するのでもなく時間をかけました。
鈴木さんのほくそ笑んでいる姿が目に浮かびます。
ロシアに対して依然として役に立つ男だと示すことができました。
日本国内においてもロシアから重宝されているとの幻想を持続できます。
鈴木さんにとってはほぼ完ぺきでした。

鈴木さんはロシアによるウクライナ軍事侵攻で立場が苦しくなりました。
鈴木さんの利用価値はないとロシアから切られれば踊る場がありません。
どうしても踊り場を設定する必要がありました。
知恵を絞った結果が無断訪ロだったと思います。
ひと騒動起こして存在感を示しました。

ロシアは鈴木さんを利用価値があると判断しそれなりの応対をしました。
鈴木さんは日本政府に自分の存在価値をアピールしたことにもなります。
今後日ロ関係が厳しくなった時は自分は無視できないと存在だと示したことになります。

日本政府はロシアの色がついた政治家のうごめきに惑わされてはなりません。
ロシアという国の本質は謀略国家だということを片時も忘れては国策を誤ります。
だまされてはなりません。
ロシアは北海道を虎視眈々と狙っていると見ておくべきです。