岸田総理に解散・総選挙の余裕なし

永田町で岸田総理はオオカミ少年だと眉をひそめる向きもあります。
解散をもてあそんで議員をいたぶるやり方にいら立ちが募っているのでしょう。

冷静に考えれば解散はあり得ません。
大義がないです。
やりたいからやるでは選挙戦で逆風が吹きます。

減税が大義との不可解な説を唱えた自民党幹部がいます。
バラマキの約束の化けの皮はすぐにはがれます。
みっともないと思ったのか自民党から政府への提言の文面から消えました。

ところが息を吹き返しました。
岸田総理が所得税減税を指示したと昨日報じられました。
減税で票を買う魂胆だと思いました。

衆院の長崎、参院の高知・徳島の補欠選挙が行われてます。
与野党激突で予断を許さない情勢だとのことです。
減税を打ち出し票の上積みを図ったとしか思えません。

姑息です。
有権者が好感を持つかは微妙です。
22日に結果が出てふたつとも敗北ならば岸田政権に大打撃です。
解散総選挙は絵空事に終わります。

国際情勢も政治空白を許しません。
パレスチナのイスラム組織ハマスのイスラエルへのテロ攻撃で戦争状態になりました。
イスラエルの反撃でガザ地区は惨劇の場と化してます。
周辺のアラブ諸国を巻き込みかねない情勢です。
当分の間沈静化は困難です。

日本の原油エネルギーを支える中東情勢が不安定の中で選挙なんてできません。
岸田総理はまたしても突発的な事件で解散権を縛られました。
呪われているのではとさえ思えます。

解散を制約される出来事が度重なる事態から天意を読み取るべきです。
権力維持のために解散権を弄ぶことを天は戒めています。
解散総選挙より真剣に取り組むべき難題が目白押しです。

国際軍事情勢の緊迫を踏まえれば防衛力の強化は不可欠です。
異次元の少子化対策と口先だけで言うのは許されません。
財源論議から逃げることは空論を論じているのと一緒です。
格好つけただけの議論はもうたくさんです。

来年9月の総裁任期満了まで解散などしている余裕はありません。
真剣な論議を提起することに政治生命を賭して欲しいです。
解散できない総理という称号は恥ずかしいものではありません。
直面する課題に真摯に向き合うからこその政治判断です。