永田町の人材不足を救うのは野党と地方

いささか旧聞に属しますが先月31日鎌倉に出かけました。
ドキュメンタリー作家の早瀬利之さんと意見交換するためでした。
お昼過ぎの鎌倉駅前は平日なのに混雑してました。


観光客が多いです。
地元の人と思しき方々は高齢の方が多いです。
観光公害との声が出るのはわかる気がしました。


早瀬さんは『満州国境最前線の旅』という本を出版されました。
父が旧ソビエト軍と激しい戦闘を行った旧満州の孫呉付近の記述がありました。
早瀬さんに連絡をしたところ会いしましょうと返事がありました。

ソビエトが放つスパイに苦しめられました。
旧満州を守る関東軍は丸裸にされていたとのことです。
諜報に長けたソビエトの伝統は現在のロシアに引き継がれています。
油断も隙もありません。

早瀬さんより丁重な手紙が2度届きました。
今の政治家で人物はいられますかと書いてありました。
私がNHKの政治記者だったと話したことからの質問でした。
返答に困りました。

早瀬さんはアサヒゴルフの編集長を長らく務められました。
政界にも人脈が深く大物の名前が手紙で挙げられていました。
かつての政界を知っている者から見て今の政治が物足りないのだと思います。
元政治記者の私の見方を聞きたかったのだと推察します。

朝日新聞の11月の世論調査の次の総理候補の結果が興味深いです。
いない36%、小泉進次郎16%、石破茂15%…。
永田町の人材不足の深刻さが明確です。

活路を見いだすとすれば野党にも人材を求めるよりほかにありません。
体制翼賛にならない範囲で新たな連立を考える時期です。
新しい血を自民党に注入しなければ世襲政治から脱却できません。

地方も踏ん張らないとなりません。
町を興し国を創るが政治の王道です。
地方を熟知した政治家が中央へ飛び出して行かないと中央はへたります。
世界の政治家に伍して渡り合うには地に足がついていることが力の源泉です。
地方の首長経験者が総理となる日が来るのを夢見てます。