小田原市長選の勝敗を決する捨て身の戦略
地方議会選挙で党でなくチームで戦うのは至難の業です。
地盤が重なったりして競争意識が働き調整が難しいからです。
4月の小田原市議選でこの定説が破られました。
立民県議の佐々木ナオミさんが党派以外にも無所属候補を擁立しました。
全部で4人でした。
無理があると思いましたが結果は3人当選でした。
4人の奮闘は直前に行われた県議選に好影響を与えました。
佐々木さんは35.99%の低投票率の中で得票数を増やし再選を果たしました。
市議選でのワンチーム型の選挙が県議選に波及効果が及ぼすことを実証しました。
昨日のブログで加藤憲一前市長のリベンジ出馬表明について書きました。
1期で後進に道を譲る加藤さんの捨て身さは中間派の票の獲得につながると述べました。
このほかにも新たな展開が期待できます。
加藤さんの次を狙う候補者たちが加藤支援の動きを強める可能性があるからです。
そうした候補者の相乗効果で加藤票を押し上げる効果が考えられます。
1986年7月の衆参同日選挙。自民党は圧勝でした。
中曽根総理の次を狙う竹下、安倍、宮澤の3氏が競い合ったからです。
ニューリーダーとされる3氏は系列の議員を一人でも多く当選させようとしました。
中曽根総理の作戦がズバリ的中しました。
ここまでダイナミックな展開はないとしても小田原市長選でも同種の動きはあり得ます。
佐々木県議はチーム佐々木を背景に市長選の可能性を持つ候補者の一番手でしょう。
市議選連続2期トップ当選の小谷英次郎さんも転進の可能性がある議員のひとりです。
活発な市民活動で加藤さんを側面支援する小山田大和さんもあり得ます。
ほかにもいられるかもしれません。
そうした面々がポスト加藤を念頭に加藤さんの選挙を展開したら勢いは増すはずです。
守屋輝彦市長は圧倒的な組織力で加藤さんに立ちはだかってます。
通常の選挙手法では跳ね返されます。
加藤さんが1期で退く捨て身の戦略こそが勝利への道だと思います。