全国報徳サミット、小田原市長の不参加は残念


昨日静岡県御殿場市で全国報徳サミットがありました。
二宮尊徳ゆかりの市町村が一堂に会し意見を交わします。
7市町村が登壇しました。


尊徳生誕地の小田原市のトップがいません。
代理は副市長でも教育長でもなく担当部長でした。
報徳博物館の理事長を始め小田原の報徳運動の関係者が参加してました。
寂しく感じたと推測します。

パネルディスカッションは時間が短く形式的でした。
だからこそ守屋市長には参加して欲しかったです。
尊徳の生誕地の市長は違うと思わせる工夫を見せるチャンスでした。

意見交換では福島県飯館村の杉岡誠村長の発言が印象に残りました。
3・11で全村避難を余儀なくされた村です。
6000人だった人口は現在は1500人に激減しました。
そのうち300人は新たに移り住んだ方だとのことです。
飯館村に可能性を感じてのことです。

飯館には「までい」という言葉があります。
丁寧に手間ひま惜しまずという意味です。
この言葉のようなまちづくりを進めたいと村長は語りました。
尊徳のまちづくりの「積小為大」と共通性があります。
粘り強く一歩ずつ村の再起を図って欲しいです。


静岡県掛川市の大日本報徳社の鷲山泰彦社長の講演がありました。
鷲山さんはドイツ文学者で元東京学芸大学長です。
尊徳が実践者であることを強調してました。
「一円融合」の尊徳の思想は世界を救うとも述べてました。
「一円融合」は敵も味方も丸い円の中に包み込む捉え方だからです。

この思想を現実のものにするには壮絶な覚悟が無ければなりません。
捨て身で立ち向かう不退転の構えがあって初めて理想は実現します。
学者の鷲山さんの話しからはこうした情念の部分が欠けていたように思います。

サミットにはあしがら平野一円塾のメンバー6人で参加しました。
尊徳の考え方を活かしてまちづくりのお手伝いをすることを目的に活動してます。
来年は茨城県桜川市でサミットは開かれるます。
足を伸ばそうと盛り上がりました。

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