開成町、活力を持続するために

26日の2人の新人開成町議による議会報告会は有意義でした。
開成町が正念場にあることが理解できました。
1955年2月に町が誕生してから増え続けてきた人口が頭打ちです。
ピークが見えてきました。


清水友紀さんは6年半前に開成町に移り住みました。
新しい小学校が開校するなど活力を感じたからでした。
教育が人を引き寄せる力を持つことを身をもって実感してます。

移住して子育て支援のグループを自ら立ち上げました。
駅前マンションの自治会長を務め議員に転じました。
女性だから若いから不利な扱いをされたことはないと断言してました。


山下純夫さんは妻の実家のある開成町に越してきました。
熊本の天草出身です。
地元自治会の若手グループをけん引する存在として活躍しました。
PTAのおやじの会の主要メンバーでもありました。

開成町は移住者の力を取り込む町であることがわかります。
人口増加の時代が終わろうとしている今大切なことはこの原点を再確認することです。
移住者たちの多様な視点を取り入れて次の時代の開成町の姿を描くことです。

清水さんは開成町のスローガンである「田舎モダン」に光を当ててました。
「田舎」が持続できるかと述べてました。
農村区域の水田の維持が危機だからです。
田園風景が消えてしまったらあじさいの町は成り立ちません。

山下さんは小田急線開成駅の乗降客数にこだわってました。
急行停車駅になったにもかかわらずそのメリットを活かしきれていないとの問題提起です。
乗降客数が増えるようなまちづくりのアイデアの実践を訴えてました。

まちづくりの成功モデルとされてきた開成町は岐路です。
新たなまちづくりの方向を示すことが待ったなしです。
清水さんと山下さんの指摘は有益です。

加えて周辺市町を含めた広域的な視野を持って取り組むことが必要です。
開成町限定でまちづくりを考える時代は終わりました。
広域の中での開成町の位置づけを明確にすることが不可欠です。