政局の大乱世時代に耐えうる政治家は誰か
直近で政局が大乱世となった時代はというと1993年夏までさかのぼります。
自民党は衆院選で過半数割れし下野しました。
小沢一郎さんが日本新党の細川護熙さんを総理に担ぎました。
8党大連立政権の離れ業でした。
細川連立政権は翌年6月まで長続きしませんでした。
自民党が次の政権づくりに着手しました。
暴れん坊の亀井静香さんが社会党との連立工作を仕掛けました。
梶山静六さんと野中広務さんが加わりました。
羽田孜政権を経て自民社会さきがけの連立政権ができました。
自民党と社会党が手を組んだのです。
大乱世には捨て身の兵どもが踊ります。
これから始まる大乱世のドラマでは誰が舞台に上がるかが見ものです。
30年前に比べるとたまが小粒だと感じてなりません。
大胆不敵さが不足してます。
そんな寂しい状況の中でひとり動向が注目されるのが菅義偉前総理です。
菅さんは大乱世の梶山さんを政治の師と仰いでます。
師匠が果たせなかった総理の座をつかみました。
しかし1年の短命でした。
菅さんは梶山さんの軍師的側面の継承者です。
裏の実力者は必ずしも表舞台の名役者ではありません。
菅さんに本来の能力を活かせるチャンスが生まれそうです。
派閥の不明朗な資金還流問題で政局は流動化します。
派閥のボスたちは動きづらいです。
大乱世の局面を仕切るたまがいません。
大乱世の梶山のDNAを引き継ぐ無派閥の菅さんの踊り場がやってきました。
石破茂さん、小泉進次郎さんというふたりの無派閥の総裁カードを動かせる立ち位置です。
もう一枚河野太郎さんもいます。
河野さんは麻生派であっても異端児です。
政策集団のトップとして今以上の存在感を示すことが必要です。
ライドシェア導入に熱心ですが国家の基本的課題ではありません。
安全保障や国土づくり、財政や地方分権といった課題の提起が不可欠です。
政策集団として発信力が強まれば無視はできません。
大乱世政局のキーマンに浮上する可能性を秘めてます。