開成町の視点で安倍総理の施政方針演説を読み解く~その2~

 小田急線開成駅 小田急HP

安倍総理大臣の施政方針演説の中で広域行政のあり方について決定的な方針の表明があります。新たな広域連携の制度を創りますと断言してます。

具体的には人口20万人以上の地方中枢拠点都市と周辺市町村が柔軟に連携するとされてます。これは腕組みして見ているわけには行きません。

開成町にとってみれば小田原市とどのような関係を結んでいくかということです。ヘタをすれば拠点都市に吸い取られてしまい輝きを失います。

広域行政は、それぞれの各市町の個性が生かされる方向に持っていけるかどうかです。中心都市のための広域行政になってしまうとギクシャクします。

そうならないためには中心都市以外の市町が自らの位置づけをきちんと理解してどのように役割分担を住み分けしていくのかを明確にしなければなりません。

神奈川県西部では既に広域行政の枠組みが小田原市を中心に2市8町で作られています。しかしシビアーに役割分担を議論しているとは言えません。

まん然と議論に参加していればどうしても中心市の意向に引きずられます。議論に臨む前にきちんとしたそれこそ施政方針がなければなりません。

開成町は半世紀前から広域の副中心都市となると宣言し一貫した都市計画を堅持してきました。その結果神奈川県で一番の勢いのある町になりました。

この諸先輩が築いてきた努力を尊重することが大切です。小田急線開成駅周辺の基盤整備を強力に進め広域副中心都市に相応しい街並みを創ることです。

広域で処したほうがより効率的な行政運営が果たせる分野はどんどん広域化していく大胆な決断が大切になってくると思います。

消防、ゴミ、し尿処理、介護認定システム、コンピューターの処理システムなどの他に広域の意思決定が必要な分野の総合調整の仕組みづくりが不可欠です。

流域を単位とする総合的な減災防災対策、森林を含めて土地政策が代表的分野です。行政の根幹分野も総合調整が不可欠の時代に入りました。

神奈川県で面積が一番小さいけれど一番元気な町、開成町。その実績を背景に安倍総理が提唱する新たな広域行政時代の中で大活躍をして欲しいです。