足柄の歴史再発見クラブの2023年

昨日は足柄の歴史再発見クラブの定例会と忘年会。
関東大震災から100年の今年一年活発な活動ができました。


8月日本の地震研究のメッカ、東大地震研で視察研修会を行いました。
震源地を点ではなく震源域として捉えるべきとの助言は記憶に残ってます。


関東大震災と言えば猛火だと条件反射してしまいます。
そうした反応を聞き起こす現場である東京・両国の旧陸軍被服廠跡を視察しました。
死者5万8千人、人が火の粉同然に巻き上げられたというのですから想像を絶します。

東海道本線根府川駅に停車中の下り列車が地震で発生した土石流に流されました。
車両ごと相模湾に流され死者は131人に及びました。
現場で鉄橋を下から眺めると流れた土石量のすさまじさを実感します。


9月30日に調査の成果を踏まえ山北町でシンポジウムを開催しました。
湯川山北町長が詳細に記録をとどめることの大切さを強調してました。
シンポジウムの記録をまとめているところです。
かみしめたい言葉です。

郷土史研究に熱心な県立足柄高校と連携を深めています。
箱根町の関東大震災を新資料に基づいて解説しました。
地域のまとまりは被害の大きさに影響を与えるとの報告が印象に残ってます。


日本河川協会とつながりを持つことができました。
1940年創設で会員数3千人を誇る治水啓発の団体です。
酒匂川の視察研修の対応をクラブで行いました。

江戸時代からの治水の歴史を精一杯説明しました。
視察地の土手の草刈りまでした誠意が伝わりました。
会員向け情報誌の「河川文化」でも視察の模様が報告されました。


今年も11月に開成南小学校の児童に出前授業を行いました。
現場で酒匂川の治水を話しました。
感想文が届きました。
圧倒的な人気はクラブのメンバーの橋本京子さんが青空の下で披露した歌でした。
多士済々さはクラブの最大の特徴です。

クラブの原点は楽しく学び成果を子どもたちや地域に伝えるです。
来年も活発に活動を展開します。