古民家を創新力のあるひとづくりの拠点に
好きな漢字をと言われればすぐさま創と答えます。
無から有を産むようなワクワク感に魅力を感じます。
私はこれをもう一歩進めて捉えてます。
創+新です。
新しい何かを産み出すイメージが強まります。
英語で言うとイノベーションです。
アメリカの大経済学者のシュンペーターはイノベーションを経済発展の源と考えました。
失われた40年とまで言われる日本経済はイノベーション力が廃れていることになります。
創新力を取り戻すことが急務です。
創新力の欠如はまちづくり分野でも同じです。
現代日本の少子高齢化・人口減少で袋小路に入ってしまっています。
次世代が希望を感じるまちづくり構想を提示することが不可欠です。
少子化を防ぐために支援策を拡充することは対症療法です。
まちづくりの根幹につながる人づくりの指針に手を付けないとなりません。
そうでないとおカネをばらまきつづけることになります。
創新力を身に着けるようなひとづくりへの転換を図るべきです。
国家として一色に塗り固める政策ではありません。
地域の特色を活かす分野です。
創新力のあるひとづくりこそ特色ある地域づくりの最前線だと思います。
開成町では300年の伝統を持つかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷が再生しました。
シュンペーターは創新とは新結合だとしました。
瀬戸屋敷は飾り物ではなく自由に使える施設です。
過去を甦らせ今に活かしてます。
過去と今の新結合=イノベーション拠点なのです。
創新力のあるひとづくりのためにもっと活用して欲しいです。
子どもだけに限りません大人たちもです。
古さの中に身を置き未来を構想する場となるはずです。
生涯学習の殿堂として名を成して欲しいと期待します。
瀬戸屋敷の土蔵に「開物成務」の文字が掲げられてます。
開成町の名の由来を示す4文字です。
物=知識を開いて世のための務めを成す。
教育でありひとづくりです。
瀬戸屋敷は創新力のあるひとづくりに活かされることを待ち望んでいます。