小田原市長選で二宮尊徳のまちづくりの討論を


元旦恒例の家族そろって報徳二宮神社参拝。
混雑を避け夕方参拝しましたがまだ行列でした。
コロナが完全に開け賑わいが戻りました。

お兄ちゃんは参拝後の黄な粉のおもち、きなぽんがお目当てです。
売り切れでした!。


明治期の代表的キリスト教思想家の内村鑑三の『代表的日本人』。
二宮尊徳は高い道徳心を持った偉人として描かれています。
尊徳の偉大さは道徳家ではなく実践家にあります。


戦前の帝国日本が欲した理想の人物像の悪影響が今なお尾を引いてます。
けなげな少年が歯を食いしばって耐えるイメージはしぶといです。
薪を背負って本を読む銅像の存在が後押ししてます。


尊徳の実際の姿に目を向け偉大さを知れば過去の人でないことは理解できます。
高い志を堅持し全身全霊で農村再生に尽くしました。
藩に緊縮を迫り財源を確保しました。
長期展望に立って村おこしをしました。

農民の自立を徹底して促しました。
農民に資金を低利で貸し付け計画的に返済させる仕組みをつくりました。
小さな成功実例をつくりその手法を他に波及させる手法を取りました。
喫緊の課題である災害からの復興再生に至るまで現代のまちづくりのお手本です。


この手法は世界のまちづくりに応用可能なところに大きな可能性を秘めています。
とりわけ荒廃からの再生です。
中村哲さんはアフガンで不毛の大地にかんがい用水を流し小麦を採れる土地に再生しました。
その献身的な挑戦は現代の二宮尊徳そのものだと私は思います。

昨年12月の報徳博物館40周年記念式典で二宮尊徳の絵本の原画展が開催されました。
英語版を期待して止みません。
疲弊した農村からの再起の物語を世界に発信するためです。
関係者は本気になって挑戦して欲しいです。

5月に小田原市長選があります。
二宮尊徳のまちづくりを討論のテーマにすることを望みます。
21世紀のまちづくりを代表する偉人をいかにして世界に発信するか。
生まれ故郷である小田原市政の重大テーマです。