青学の原監督流指導法に学ぶ

昨年はエンジョイベースボールが高校球界の話題の中心でした。
サラサラヘアーの慶応高校球児の甲子園優勝はさわやかで見事でした。

今年は青山学院の箱根駅伝制覇で始まりました。
駒澤大が絶対王者と言われる中の圧勝劇は快挙です。
明るさが溢れている駅伝チームに栄冠がもたらされました。

青山学院は10年間で7回優勝です。
今年は学院創設150周年で箱根駅伝は100回目。
節目での勝利は賞賛に値します。

箱根駅伝の出場選手は10人ですが青山学院にはもう一人強力な選手がいます。
原晋監督です。
伴走車からの原監督の選手への激励の力強さは半端ではありません。
魂がこもっていて疲れ切った選手を奮起させます。

原監督のカリスマ性は青山学院を押しも押されぬ駅伝強豪校に押し上げました。
体育会系の匂いが薄いのが特徴です。
選手とともに一緒に歩む姿勢が伝わってきます。
エンジョイベースボールに通じるところがあります。

優勝インタビューで12月初めまでチームはスランプだったと語ってました。
選手たちの優勝したいという気持ちがどん底から這い上がらせたといいます。
しかし選手たちの自主性が爆発するには指導の妙があるはずです。
底力を引き出す原マジックです。

原監督は盛んにメディアに出演し大学駅伝監督のイメージを一新しました。
押し付けず話を聞いてくれそうな雰囲気は現代の若者を引きつけます。
選手層が厚くなったところで科学的なトレーニングを重ねます。
いざ本番になると意外に精神論で鼓舞します。
メリハリが効いた指導法だと感心します。

首長の影響力が直接響く小さな市町村の首長に大いに参考に指導法です。
明るさを前面に出して振る舞うのが第一です。
職員に寄り添う姿勢が次に来ます。
上から目線は嫌われます。

職員に決して無理難題は強いません。
合理的な指示を出します。
苦しい時は精神論で盛り上げます。

職場が笑顔にあふれ活気づけば原流成功です。
試してみる価値、大いにあります。