「開物成務」×「全人教育」
冬休みが終わりました。
孫君たちも今日から新学期、小学校、幼稚園へと出かけます。
開成町の名前が中国の古典から引用した小学校名から取られたことは何度か紹介しました。
「開物成務(かいぶつせいむ)」です。
知識を開いて世のための務めをなすという意味です。
いくつかの学校名に採用され有名なのは東京の受験名門校の開成学園です。
岸田総理の母校でもあります。
日本経済新聞の文化欄に「私の履歴書」というコーナーがあります。
元旦から元財務省の事務次官の武藤敏郎さんが執筆してます。
武藤さんも開成出身、バンカラと校風を紹介してました。
武藤さんは学園の理事長も務めました。
いずれ校名の由来である「開物成務」について言及があると思います。
開成町で「開物成務」の意味を教えるのに後ろ向きなのは残念です。
井上義文教育長が言葉が難しいのでためらっているとのことです。
重要な意味を持つならば解りやすくかみ砕いて教えるのが教育のはずです。
危機の時代を切り開くには明日を担う子どもたちに賭けるほかありません。
開成町としても開成町らしい最上の教育を提供すべきです。
まず最初に子どもたちに教えるのは「開物成務」の意味です。
教育の町であることを理解してもらうことは大切な第一歩です。
開成学園のようにエリート教育を目指す必要はありません。
地域に根差した教育を提供し独自性を発揮するのが本来です。
そのためには開成町の優れた人財や地域資源を活かすべきです。
著名な教育者で玉川学園の創設者の小原國芳さんは「全人教育」を唱えました。
知育に偏らずバランスの取れた人財育成を目指しました。
開成町版「開物成務」の柱になり得る考え方です。
玉川は井上教育長の母校です。
積極的に取り入れたらどうでしょうか。
トータルな人間力に優れた人財が育たなければが日本や世界の難問解決に挑戦できません。
そんな人財が輩出する町、開成町。
「開物成務」の町のまちづくり目標に相応しいです。