現場経験の乏しい総理を担ぐ危うさ

防災訓練かと思ってしまいます。
岸田総理の災害対策本部での振る舞いです。
メモ見ながら官僚の文章を読んでます。

能登半島をはじめ被災地は大雪となりました。
死者は128人となり行方不明者の捜索は続いてます。
道路は寸断され救援物資の補給はままなりません。

7日のNHK日曜討論のニュースが流れてました。
岸田総理からは危機に対処する迫力が感じとれません。
他人事のようです。
緊急事態の最高指揮官には見えません。

なぜこうなのか頭を抱えます。
本気で現場に立った経験が乏しいからだと思います。

父親の跡を継ぎ政治家になることが宿命づけられていました。
政治環境はしつらえられたものでした。
自らの力量で地盤を開拓し組織を立ち上げた経験はありません。
立ち振る舞いを一変させメリハリを利かせるタイミングなのにできません。

梶山静六元官房長官だったら対策本部で怒鳴りまくったことでしょう。
陸軍士官学校卒の軍人の指示は手厳しいです。
各担当部署からの報告を受け容赦ない注文を付ける様子が映像に流れるでしょう。

野中広務元官房長官も同じです。
町長経験もあって現場の実務に関する勘はずば抜けてました。
地方自治体の現場で何が困っているのか直観で理解できますので指示も的確です。

元警察官僚の亀井静香元運輸大臣だったら凄味を利かせ官僚を使いこなしたでしょう。
亀井運輸大臣当時のエピソードは忘れられません。
客室乗務員の雇止めが横行していた現状を一喝して改善させてしまいました。

軍隊、町長、警察官僚、体験が血となり肉となってます。
岸田総理にはこうした体験がありません。
岸田総理に限りません。
2世3世世襲政治の弊害が出ています。
現場での実体験が乏しいまま地位を得てしまっています。

いざという有事の時の立ち振る舞いができません。
臨機応変の対応が思いつきません。
田中角栄元総理ならすぐさま石川に飛ぶでしょう。
知事らとひざ詰めで話し合い方針を次々と決めるはずです。