旧ジャニーズ事務所問題から目をそらさない

昨年のエンタメ業界の話題の中心は旧ジャニーズ事務所の性加害問題でした。
フライデーデジタル版に「潮目が変わった。」との記事が掲載されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/652f0623a3c97f648c3f41c63510c754e404a556
旧ジャニーズタレントゼロの紅白歌合戦が最低視聴率だった影響があるとのことです。

民放各局が旧ジャニーズタレント解禁を目論んでいるとしたらもってのほかです。
正義をないがしろにする行為です。

NHK紅白と旧ジャニーズタレントの起用ゼロを結びつけるのは誤りです。
NHKは性被害を重大問題と位置付けてけじめをつけたわけです。
視聴率に惑わされ方針を変えることがあるようなら公共放送に値しません。

旧ジャニーズタレントの起用を止めたのは自らの責任の所在と不可分です。
性加害の実態を見逃してきました。
旧ジャニーズタレントをタレントを積極的に登用し事務所の隆盛の一翼を担いました。
道義的責任には免れません。

私の友人が旧ジャニーズ問題について論じてます。
https://sakisiru.jp/46225
ジャニー喜多川氏の犯罪は断じて許せない行為であることが大前提だとしてます。
全く同感です。
あいまいにできる問題ではありません。

日本のメディアの性加害問題に対する感度が鈍すぎました。
厳しい基準に立脚していればもっと早くに端緒をつかみ対応できました。
国際水準と比較してガバナンスははるかに劣っていたと言わざるを得ません。

経済同友会の代表理事の新浪剛史さんの指摘の方がメディアの動きより先行しました。
経済界の動きに慌て追随した事実は黒歴史として消せません。
恥の上塗りは断じて避けなければなりません。
メディアとして旧ジャニーズ事務所問題をあいまいな形でお茶を濁す姿勢は許せません。
NHKを始めメディアの今後の動きを厳しく監視する必要があります。