新たな神奈川県西部の姿を議論するチャンス到来。
(加藤憲一市長 小田原市HPより)
小田原市が進めている芸術文化創造センターの建設など現行のまちづくりを見直して欲しいという署名活動が始まったことは先日ブロクで書きました。
一連の建設事業は、加藤憲一市長の前の小澤義明市長が構想していたものです。建設事業中心のまちづくりに対する反対から加藤現市長が誕生しました。
2008年5月です。44歳の加藤市長はチェンジを掲げて圧勝でした。しかし、その後方針転換し基本的に前市長の方針を踏襲する路線に戻りました。
2012年の小田原市長選挙でも加藤市長は圧勝し再見直し路線は支持されたと見られました。しかし、路線変更に対する不満がくすぶってました。
地下街は既にこの秋オープンが決まってます。芸術文化創造センターも3月議会で実施設計が審議されます。後戻りするのは相当に厳しい状況です。
それでも、小田原を代表する商業者らが署名活動を始めたことは、現行の市政運営に対する不満がかなり強いことを物語っています。
しかも、署名の呼びかけ人には加藤市長誕生の原動力となった方々が大勢、名を連ねています。加藤市長としても無視する訳には行かないと思います。
私は、一連の動きを見ていて、加藤市長は、真っ向から批判されているような思いを持つかもしれませんが必ずしもそうではないと思います。
元々は加藤市長の強力なシンパの方々が多いです。小田原のまちづくりを大きな視点で捉え直す前項のチャンスを与えてもらっていると見えます。
ちょうど安倍総理大臣が施政方針演説の中で20万人程度の地方の拠点の都市と周辺の市町村との間で新たな広域連携の仕組みを作ると明言してます。
現在建設を進めようとしているそれぞれの施設が広域的な観点から見て存在意義があるのかどうか少なくとも再検討する必要があるのではないでしょうか。
小田原が、今後も県西部にとって中心都市あるという未来図を描きたいのならば、この論議を避けて通る訳にはいきません。
私は、現行のまちづくりでは、小田原がこれからの県西部をリードする活力を得るとは思えません。広い視野からの再検討が欲しいです。
加藤市長が県西部全体の未来のために大局的な判断に立って再検討の時間を確保してもらいたいです。立ち止まる勇気を持って欲しいです。